バイクの祭典だけど、じつはクルマに使えるアイテムも多い!
これまで何度か書いているが、筆者(佐賀山敏行)の本業はライター。ただし、得意とするジャンルはバイク系だ。
そのため、毎年3月下旬に東京ビッグサイトで開催される「東京モーターサーサイクルショー」には毎回取材に行っている。クルマでいうところの「東京モーターショー」、いや今は「ジャパンモビリティショー」か……。「ジャパンモビリティショーのバイク版」というと、なんだかイメージがつきづらいなー(苦笑)。うん、やっぱり「東京モーターショーのバイク版」だな!

ともかく、「東京モーターサイクルショー」は国内4メーカー(ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ)はもちろん、ハーレーダビッドソンなどの海外メーカー、SHOEIやヨシムラジャパンといったバイクに興味のない人でも一度は聞いたことがあるであろうメーカー・ブランドが一堂に会する、国内最大級のバイクの祭典なのだ。
当然、ここには最先端のバイクやギアが集まるのだが、クルマ好きの読者の皆さんにも、最新情報をちょっとだけお届けしたい。

それがこちらの「YAMAHA MT-07 Y-AMT」。一見、スタンダードなロードモデルだが、じつはクラッチレバーがない。そう、AT仕様のスポーツバイクなのだ。
これまでクルーザーやツアラーをベースにしたAT仕様のバイクはホンダが先行してリリースしていたが、ATはついにスポーツバイクにまで使われ始めている。
また、高級ツアラーにはACC(アダプティブクルーズコントロール)を備えたモデルだってあるのだ。
クルマの進化も凄まじいが、バイクも面白いでしょ? もし興味があれば、ぜひバイク系のイベントにも遊びに行ってみてほしい。

さて、本題に戻ろう。
そんななかで立ち寄ったのが「Motorcycle Parts Store EMU」のブース。同社はレーサーのタンクパッドやスクーターのCVTキットやクラッチなど、レースやスポーティーユース向けのパーツをリリースしている。
そんなEMUが今回、注目のニューアイテムとして推していたのが「Bio Armor(バイオアーマー)」シリーズ。商品は3種類で、潤滑剤とグリス、そしてオイル添加剤である。
ちなみにEMUの代表・三保田さんとは古くからお付き合いさせてもらっていて、今回も久しぶりにお会いしたということで話が盛り上がる。

そのなかで「このオイル添加剤はクルマにも良い」というお話が……。いや、そもそも潤滑性能が高すぎて湿式クラッチにはおすすめできないので、むしろクルマの方が相性が良いとのこと(ちなみにバイクなら、スクーターやハーレーダビッドソンの空冷Vツインエンジンに使える)。
しかも走行距離4万7000km超えのフランス車なら、しっかりと違いが体感できるんじゃないか!? というわけで、試してみることになった。
ATFはどこで交換?
早速オイル添加剤を注入しようとボンネットを開けてみる。
エンジン本体でもよかったのだが、こちらはマメにオイル交換をしているので、ギアボックス内に注入しようと思った。
が、ATFの注入口が見当たらない。まぁ、しょっちゅう換えるものではないし、奥まったところにあるんだろうな。果たして僕が持つ工具で大丈夫かな? なんて思いながら探ってみるもよく分からない。

説明書を開いてみるも、ATF注入口の記載はなし。
あぁ、たしか昔乗っていたゴルフ3はATFが交換できなかったなぁ。もしかして5008も?
説明書をさらに読み進めていくと……

「交換の必要はありません。」
あぁ、そうですか。わかりました。
どうしても換えたければ、修理工場とかでやってくれるかもしれないが(できないかもしれない)、とりあえず今、僕が作業するのは絶対無理そうだ(苦笑)。
というわけで予定を変更して、エンジンオイルに添加することにした。

エンジンオイルに添加する
まずはエンジンオイル量の点検。
問題なし。
ちなみにエンジン始動時、メーターにエンジンオイル量に問題がないことが表示されるのだが、僕はあまり信用していない。

というのも理由があって、5008にはタイヤ空気圧の警告機能がある。そのため、僕はずっとタイヤ空気圧の点検をしていなかったのだが、いつまで経っても警告機能が作動しない。前に空気圧を調整してから3ヶ月くらい経つのに警告されない。これはおかしいと思ったら……

故障してました(笑)。
そのため、基本的には目視で確認できるものはすべて自分で確認しているのだ。
いざオイル添加剤を注入!
5008(アリュール)のエンジンオイル総量は4.5L。「Bio Armor オイル添加剤」はオイル総量に対して5~10%が適量とのこと。
というわけで225ml~450mlを添加するのが良いとのことなので、今回は150mlボトル2本分=300mlを添加する。

注入後は暖機運転を忘れずに! 添加剤をエンジンオイルとしっかり混ぜて、エンジン内に浸透させる。
これで作業は完了!

今回はここまでで、次回はドライブに行ってきまーす!
Bio Armor オイル添加剤の詳細はコチラ