STLAラージアーキテクチャを採用、パワートレインは多様な選択肢を用意

チェロキーは、同ブランドのラインアップの中で最も古いモデルの1台だ。初代は1974年に登場、当初はフルサイズSUVだったが、時代の移り変わりとともに、1984年にコンパクトSUVになった。2013年にデビューした最新世代ではミッドサイズクロスオーバーへと進化している。2017年末にデザイン変更され、2023年まで生産ラインに残っていたが、米国で10年間の生産を経て、2023年に第5世代チェロキーの生産を終了した。

そして短い休止期間を経て、ジープのミッドサイズ・オフロードカーが2026年モデルで復活する。

ジープ チェロキー 新型 ティザーイメージ

2026年型チェロキーは、ワゴニアSに続き、5月にデビューした新型コンパスにも採用された、ジープの最新デザイン言語を採用している。フロントには、ジープを象徴する7スロットグリルが装着され、ボディはお馴染みの力強いフォルムをしている。これらの画像ではリアビューは確認できないが、コンパスに似たデザインになると思われる。

一部では、米先民自治政府「チェロキー・ネイション」への配慮として、「チェロキー」を廃止し、新しいネームプレートに変更するという噂もあったが、ブランドはオリジナルの「チェロキー」を踏襲するようだ。

キャビン内では、既存のグランドチェロキーよりもワゴニアS EVとの共通点が多く、大型のデジタルインストルメントクラスターと、エアコン用のタッチセンサー式ボタンのすぐ上に斜めに中央タッチスクリーンが配置される。

ジープ チェロキー 新型 ティザーイメージ

新型チェロキーはステランティスのSTLAラージアーキテクチャを採用するため、多様なパワートレインの選択肢が用意される可能性がある。ジープはすでに「新しく、効率的でパワフルなハイブリッドオプション」公表しているが、ガソリン車や電気自動車も搭載される可能性も高いだろう。このプラットフォームは、近日発売予定のアルファロメオ・ステルヴィオにも採用される予定だ。

ガソリンエンジンでは、同社製の3.0L直列6気筒ツインターボ「ハリケーン」エンジンの搭載が期待される。最高出力は510psを発揮するエンジンだが、搭載されたとしても、チェロキーではデチューンされると思われる。

電気自動車のチェロキーは、2つの電気モーターを搭載し、最高出力600ps、最大トルク837Nmを発揮する、現行ワゴニアSと同様の構成になる可能性が高いでしょう。

ジープのCEO、ボブ・ブローダードルフ氏は、「新型チェロキーは、これまで以上に多くの製品、イノベーション、選択肢、そして標準装備をお客様に提供するための当社の取り組みの頂点に立つモデルです」と語り、「チェロキーは、最大の車両セグメントの中核を成す競争力のある価格設定を誇り、コンパスとグランドチェロキーのちょうど中間に位置し、当社の主力ラインナップの確固たる地位を築きます。」と締めくくっている。

新型チェロキーは、今年後半に正式にデビューし、2026年頃に発売予定だ。