ACCソケットからUSB給電が得られるUSBパワープラグの選び方
もっとも手軽にUSB給電を増やす方法がUSBパワープラグ(電源)の導入だ。ACCソケットに差し込むだけの簡単設置で、1カ所のソケットから最大4台程度のスマホ給電が可能になるのだ。ただし同時に給電できる合計容量は限られており、大容量バッテリー搭載のスマホへのPD20W急速充電の場合、2台が限界だろう。
ひとつの解決法としては、別ルートのACC電源(たとえばオーディオ関連など)に増設ソケットやUSB電源を接続する方法である。これで5〜6台分の給電は確保できるが、容量を超えてしまうと充電が極端に遅くなったり、まったく充電できないというトラブルも起きがちだ。また、他の電装機器に悪影響が出る恐れもあるので注意が必要だ。

最大PD65WのTYPE-C出力ポートと、最大15W出力のUSB-Aポートをひとつずつ備えたパワープラグ。スマホだけでなくノートパソコンの充電も可能だ。

PD30WのTYPE-C出力ポートひとつと、12W出力のUSB-Aポートをふたつ装備。同時に3台まで給電できる。

PD36WおよびPD30WのTYPE-C出力ポートをひとつずつ備え、さらに最大15W出力のUSB-Aポートも装備。

PD20WのTYPE-Cポートふたつと、QC18Wおよび15W出力のUSB-Aポートをそれぞれひとつずつで、最大4台まで給電が可能。フルカラーLED搭載で通電時には本体周囲が虹色に輝く。リアルタイム電圧表示も装備。

ACCプラグ部にはTYPE-CとUSB-Aポートがひとつずつ、約2mのケーブルを介した延長部にはそれぞれ2ポートずつの、最大6台(合計最大46W)まで接続できる。後部座席にも電源供給が可能に。
ポータブル電源やDC/ACインバーターを賢く活用
より安全確実に給電を確保するなら、ポータブル電源の車内持ち込みがベターな解決方法と言えよう。当然のことながら車載バッテリーの容量は限られており、ドラレコやレーダー/レーザー探知機など他の電装機器も接続していれば、充電できるスマホの台数も自ずと限られてくる。そこでポータブル電源を車内に持ち込めば、車載バッテリーの容量を気にすることなくスマホなどへの給電が可能になるのだ。

また、DC/ACインバーターもUSB給電導入に有効だ。もちろん家庭用電源も使用できるので、自宅で使用しているAC入力のUSB充電器もそのまま使える。いずれにせよ、大容量の電力を消費してしまうスマホを充電しながらの操作はなるべく避けて、100%充電されたら早めに充電ケーブルを抜くなど、こまめな省エネ対策をしながら、給電設備の充実を図っていこう。
