ベンツ顔復活・ネーミング変更で心機一転! EVのメルセデスSUV復権を目指す

メルセデス・ベンツ GLC EV 予想CG

初代EQCは、2018年に導入されたが、売上不振のため2023年に廃止された。
メルセデスは「EQ」の名称を廃止する方向であるため、第2世代では「GLC EV」という車名に変更されることになる。

メルセデス・ベンツ GLC EV プロトタイプ スパイショット

名称も変わるが、特に注目されるのはそのデザインだ。
同社は今年2月、将来の電気自動車モデルのデザインを従来のものと統一する意向を発表、EQCで不評だったフロントエンドデザインを、従来の「メルセデス・ベンツ顔」に戻すのだ。

そのノーズには、ブランドロゴを模したLEDデイタイムランニングライトが組み込まれたヘッドライトを備える、完全に新しいフロントエンドが見られる。
また、ラジエーターグリルを模した部分には、新型CLAセダンのスタイルが予想される。

側面では、第3世代CLAを含む同社の他の多くの新製品と同様にフラッシュマウントのドアハンドルが採用される。
リアセクションでは、内部にライトと同じ三角星のグラフィックを備えたテールライトが、全幅LEDライトバーで接続される。
量産型では、従来のSUV(クロスオーバー)と、クーペの2つのボディスタイルが想定されており、後者は前者に比べて荷物スペースが少なく、ヘッドルームもそれほど広くないため、より傾斜したルーフラインを特徴としている。

デザインに加えて、技術仕様もEQCから大幅に向上する。
後継モデルでは、将来の中型および大型メルセデス・ベンツ電気モデル向けに設計された新しい「モジュラーMB.EA」(メルセデス・ベンツ・エレクトリック・アーキテクチャー)プラットフォーム上に構築される。
800ボルトの電気アーキテクチャが採用され、最大充電電力がほぼ3倍に増加する(EQCの110kWに対して320kW)のだ。
また、最高出力500ps以上のパワートレインを搭載したAMGバージョンが登場すると予想されている。

GLC(EVとICE両方とも)は2025年内にワールドプレミアされ、最高級の中型SUVの1つになるはずだ。
開始価格は約7万ユーロ(約1,110万円)で、アウディ、BMW、ジャガー、テスラの同サイズのモデルと競合すると予想、日本市場にも導入が濃厚となっている。