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レースで勝つことを目的にパーツを開発してきたOVERレーシングプロジェクツ。ルックスだけでなく機能に裏打ちされた高品質さが多くのライダーを魅了してきた。ところが2023年のモーターサイクルショーではレースと無縁のはずのCT125・ハンターカブのコンプリート車両が展示され話題になった。その時にも記事として取り上げているが、今回改めてOVERの田中さんに話を聞いている。話を聞いたのはユーチューブで動画を無料配信しているモトチャンプTVの中のプログラム「OVERレーシングのハンターカブ用パーツに大注目！」という回。ここでは動画の内容をダイジェストにまとめて紹介する。
まずOVERといえばのマフラー。コンプリート車両にはアップタイプのシガーパイプアップマフラーが装着されている。取り回しは純正と同じ位置になるが、純正より明かにスリムでクラシカルな外観が特徴。もちろんOVERらしくパワーアップを狙った形状となっていて、純正より太くされたエキパイを採用することで大幅なトルクアップを実現している。装着しているアップタイプのほかにOVERでは2種類のCT125用ダウンタイプマフラーを用意している。
続いて市販が開始されたアルミダウンチューブを紹介しよう。こちらも純正に比べて大幅な剛性アップを実現しており、ブラックパウダーコート塗装で仕上げられている。軽量なアルミ製のため無用な重量アップを防いでいることもポイント。左右にスライダーを装備しているので、転倒してしまったとしても安心できる仕様といえる。純正のメッキより精悍なルックスになる。
続いて市販が待ち遠しいスイングアーム。こちらはまだ試作段階のもので実際の製品とは形状が異なる可能性はあるが、やはりブラック塗装で足元をキリリと引き締める効果もある。もちろん機能的に優れていることを目的に開発されているので、バネ下重量の低減と高剛性を両立させることでリヤタイヤの追従性やしなやかな動きに貢献する。
スイングアームと同様にリヤの動きを良くするものとして欠かせないのがリヤショック。OVERではリヤショックメーカーのAragostaとコラボレーションすることで、独自の製品を開発・販売している。それがこのOVER×Aragosta PHASE1ツインショック。安価な製品ではないが、細かく減衰力や車高を調整できるため、リヤキャリアに重いものを積載しても沈み込みを抑えることが可能。もちろんショックアブソーバーが優れているため、荷物の有無にかかわらず優れた路面追従性と乗り心地が得られる優れ物。
リヤキャリアには2種類のグリップが追加されている。キャリア前方にはタンデムライダー、特に子供を乗せても安心できるグリップバーが装備されている。掴みやすい位置と形状になっているので、タンデムライダーの体格を問わず使用することができる。また両サイドに追加されたアシストグリップがあればさらに安心だ。このアシストグリップは上下逆に装着することも可能なため、例えばキャリアに大きなボックスをつけた際に下向きに装着していればセンタースタンドを出す時のグリップにもなるというもの。キャリアの使い方でグリップの位置を変えられるところがポイントだろう。
最後がハンドルライザー。シルバーのアルマイト仕上げとなっていて純正トップブリッジに使用することでハンドルを上方へ移動させることができる。左右対称デザインのクランプは向きを変えることで、さらにハンドル位置を変更することで絵前方へも移動させられ、純正だと肘と膝が当たってしまうUターン時などにストレスないポジションを得ることができる。大人気のCT125・ハンターカブを自分だけのスタイルにさせたいなら必見のパーツと言えるだろう。
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