LOTUS

基本的な立ち位置は変わらないロータス

ライトウェイトスポーツカーメーカーとして名を馳せるロータスが展示したのは、最後の純内燃機関車と言われる「エミーラ」やフル電動ラグジュアリーSUV「エレトレ」の2台だ。

エミーラはトヨタ製3.5リッターV6スーパーチャージャーをミッドに搭載する「エミーラ V6 ファーストエディション」。今後徐々に電動化を進めていき、EVメーカーとなることを宣言しているロータスではあるが、現在はまだまだ内燃機関車を生産してファンの期待に応えている。AMG製2.0リッター直4ターボモデルの登場が待たれるが、関係者によれば年内に日本への上陸が期待できるという。

エレトレは最強グレードとなる「エレトレR」だ。最高出力918PS、最大トルク985Nmという途轍も無い性能を発揮する。5.1mという大柄なボディで広々とした室内を持つという、これまでのロータスになかったモデルは、フル電動モデルとして現在生産中だ。エレトレは春から生産が開始されるというので、デリバリーはもう少しの辛抱だろう。

フル電動にせよ内燃機関車にせよ、ステアリングを握って楽しいスポーツカーを生産するというロータスの基本的な立ち位置は変わらないようだ。

今回取り上げるポルシェ911カレラT、BMW M2、ロータス エミーラは、各々エンジン搭載位置が異なれど、共にMTを設定し後輪をドライブする。

【ポルシェ対BMW対ロータス】初夢に見たいマニュアルスポーツカー比較試乗「2024年はMT車の年」

だいぶ限定的になってしまったものの、ポルシェはいまだ日本仕様車にMTを設定、スポーツカー好きの声に応えている。そこで本パートでは、911TのMTを軸に今が旬の輸入MTスポーツをピックアップ。比較を通じてそれぞれの姿を明らかにする。奇しくも車両レイアウトもエンジン形式もまったく異なる3台となったが、果たしてそのドライビングプレジャーとは──。(GENROQ 2024年2月号より転載・再構成)