XSR900GPが2024年のベストバイになるか⁉︎……BIKES週間ニュースダイジェスト【2024年7月29日〜8月4日】

前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2024年7月29日〜8月4日に発表されたニュースを紹介する。

発売後1ヶ月で1000台超えの受注

「XSR900 GP」の受注が、販売開始後約1ヶ月で1000台を超えたという。

ネオレトロモデル「XSR900」をベースに往年のレーサー風に仕立て上げたのが「XSR900 GP」。モチーフとしたのは「YZR500」で、マシンのディテールを細部まで分析し、現代風に仕立て上げた。

「かつて大流行したレーサーレプリカを再現したのではなく、YZR500をい純粋に格好良いと感じた若い世代のエンジニアが、放課後の部活動のような取り組みを開始し、事業化に繋げた」

ヤマハ発動機・PF車両開発統括部の橋本直親氏はそう話す。「目指したのはノスタルジーを超越した魅力の創造」だという。

単に専用のカウルを被せたのではなく、液晶メーターに往年のレーサー風の表示モードを追加したり、足回りをはじめ走行性能面も「XSR900 GP」向けに最適化したり、剛性を見直したりといったチューニングも施した。

バリエーションモデルを展開したのではなく、XSR900をキャンバスとして新たなスポーツモデルを新開発したと考えて良いだろう。

「やり切れば伝わるし、想いを込めれば刺さるということを実感しました。開発メンバー全員の思いが、お客様に届いたことが何より嬉しいです。私自身、YZR500の残像がギリギリ残っている世代です。XSR900 GPの姿がより若年層にどう映っているか、より詳しく知りたいと思っています」(橋本氏)

デイトナがファンと商品開発

株式会社Asobicaは、デイトナへロイヤル顧客獲得プラットフォーム「コーラム」の提供を開始した。デイトナのオンラインコミュニティが発足したことになる。デイトナと顧客がオンライン上でコミュニケーションをはかることが可能となり、顧客と共に商品改良や新たな商品の開発を目指すという。

体験型モーターサイクルショーが南箱根で!

「バイカーズパラダイス南箱根」(​​静岡県田方郡函南町桑原1348-2)が8月6日にオープン5周年を迎える。これにあたり、2024年8月3日(土)〜9月30日(月)まで、15メーカー合同の小規模なモーターサイクルショーを開催する。トライアンフ/ドゥカティ/KTM/ロイヤルエンフィールドなどのメーカーが最新モデルを展示する他、レンタルバイクも増強するという。

隼オイルが白バイに

株式会社ヨロストが2023年8月に発売したバイク専用「隼オイル」が大阪府警・交通機動隊の白バイのエンジンオイルに正式採用された。順次入れ替えが進んでいるという。隼オイルは粘度指数170を超え、低温時・高温時で優れた性能を発揮する。使用しているベースオイル「mPAO+アルキルナフタレン」は、エステエルの弱みを克服した最先端の配合だという。

CBTR2024のスタートイベントの事前予約が開始

滋賀県の琵琶湖を一周しながらデジタルスタンプを集めていくラリー「CBTR2024」のスタートイベントの事前予約が7月31日から開始された(詳細は公式WEBを参照)。各回、出走一番目の権利を獲得できる抽選(8月31日まで募集)や、スタートイベント限定グッズの事前予約も受け付けている。

ヤマハがカーボンニュートラルの二輪梱包材を採用

二輪製品の出荷に用いる梱包枠の原材料に「電炉鋼板」を採用したという。鉄スクラップを電路で溶解後、圧延して想像するリサイクルの鉄素材で、鉄鉱石とコークスを用いる従来型の製法に対して温室効果ガスの発生を大幅に抑えることができるという。この素材を二輪車用梱包枠に採用したのは国内初だという。

ホンダ・日産・三菱がEVで連合

本田技研工業(ホンダ)、日産自動車(日産)、三菱自動車(三菱)の3社は、電気自動車(EV)の開発についてパートナーシップの検討を開始した。電動化技術の開発やソフトウェア開発について協業していく構えだ。3社はそれぞれEVの開発・販売を行っている。ホンダは二輪でもEVの販売を開始している。特にホンダのバッテリー交換式の機構は、大手では2024年現在ホンダのみが展開している技術だ。今回の発表では二輪についての話題は出なかったが、3社連合が本格的に始動すれば、ホンダの二輪EVも無関係ではなくなるはずだ。

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