「ヤマハ・パッソル」がEVで復活⁉︎……週間ニュースダイジェスト【2024年8月5日〜11日】

前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2024年8月5日〜11日に発表されたニュースを紹介する。

ホンダがバッテリー交換式の原付EVをヤマハに供給

本田技研工業(ホンダ)とヤマハ発動機(ヤマハ)は、原付一種(50cc)のバイクの供給契約を2018年に既に結んでいる。今回原付のEVバイクについても供給契約(OEM供給)を結んだ。

従来同様、ホンダが生産しているモデルをヤマハ側にOEM供給し、ヤマハが新たに自社のネームを付けて販売する。供給対象のモデルは「EM1 e:」と「BENLY e:Ⅰ」の2台だ。

ホンダが現在供給しているのは、スクーターの「タクト」と「ジョルノ」。ヤマハでは前者が「ジョグ」後者が「ビーノ」として販売されている。しかしそのままエンブレムを付け替えて販売しているのではなく、ヤマハ独自デザインのカウルやカラーリングをまとっており、外見で差別化されている。

「EM1 e:」はヤマハ側でどのモデル名になるかは発表されていないが、過去に「パッソル」としてEVバイクを販売していた。現在ヤマハは「Eビーノ」をラインアップ中だが、販売終了の発表はないため、「パッソル」が復活する可能性がある。「EC-02」というモデルもあったが、「パッソル」の方が知られておりかつキャッチーである。カウルのデザインがヤマハ独自のものに変えられる可能性も高く、新車発表が楽しみだ。

「BENLY e:Ⅰ」はビジネス向けのスクーターである。郵便の配達用バイクとして既に採用され実績を重ねている。現在、ヤマハにはビジネス向けに「ギア」があるが、「e-ギア」として販売する可能性が高い。

ホンダのEVバイクは、バッテリー交換式であることが特徴。「Honda Mobile Power Pack」そのシステムがそのまま受け継がれることになるが、ホンダ・ヤマハ・カワサキ・スズキは、バッテリー交換システムの標準化に向けた合意を交わしており、今回の供給契約にはその合意によるものもあるだろう。

ちなみに「Honda Mobile Power Pack」の活用は広がっており、コマツがEVパワーショベル用のバッテリーとして採用している。

カワサキが2024年モデルを発表

普通二輪と大型二輪の数モデルが2024年モデルに置き換わる。今回発表されたのは、「Z900RS/SE/CAFE」「W800」「MEGURO K3」「ZX-10R/KRT EDITION」「ZX-4RR SE/KRT EDITION」の計9車種で、全車カラーリングの変更となる。

「Z900RS」シリーズは、基準車に「キャンディトーンレッド」、「SE」に「メタリックフラットスパークブラック×メタリックマットカーボングレー」、「CAFE」に「エボニー×キャンディライムグリーン」。

「W800」には「メタリックブリリアントコールデンブラック×メタリックディアブロブラック」。

「MEGURO K3」には「ミラーコートブラック×エボニー」。

「ZX-10R」は、基準車に「メタリックフラットスパークブラック×エボニー」、「KRT EDITION」に「ライムグリーン×エボニー」。

「ZX-4RR」は、「SE」に「メタリックマットホワイティッシュシルバー×メタリックフラットスパークブラック」、「KRT EDITION」に「ライムグリーン×エボニー」。

これらのカラーバリエーションが設定された。なお、各社とも9月1日に発売となる。

ホンダがEVバイクのモニターを募集

原付一種(50cc)クラスのバッテリー交換式EVスクーター「EM1 e:」のモニターキャンペーンを実施する。募集期間は8月5日〜18日までで、東京都内在住者(契約時点で住民票が東京に登録)が対象。募集人数は500人で、8月下旬に選定結果を発表する。EVバイクの日常の使い勝手についての意見・要望の収集が主目的。被選定者は貸与期間中にSNSでの投稿をする必要がある。

ロイヤルエンフィールドのバイクが国を超えても保証対象に

ロイヤルエンフィールド公式の保証施策「ボーダレス保証プログラム」が開始された。購入地域に関わらず世界中で補償が受けられるサービスで、世界70カ国・3000カ所の公認サービス拠点を利用できることになる。例えば日本で購入・使用している車両で海外ツーリングに行き、その先でバイクが故障しても保証・修理を受けられることになる。

アプリリア/モト・グッツィ/ベスパの新車購入をサポート

ピアッジオグループジャパンは、取り扱う3つのブランド「アプリリア」「モト・グッツィ」「ベスパ」について購入特典付き試乗キャンペーンを正規ディーラーで実施する。期間は8月3日〜9月30日まで。

アプリリアは「RSV4 Factory」「TUONO V4 Factory」「RS660/Extrema」「TUONO660/Factory」「TUAREG」を対象に11万円〜19万8000円。

モト・グッツィは「V7 Special」「V7 Stone/CORSA/TEN」「V9 Bobber SE」「V100 Mandello」を対象に7万7000円〜11万円。

ベスパは「GTV 300」「GTS 300 SuperTech/SuperSports」「GTS150 Super/Classic」を対象に3万3000円の購入資金を補助する。なお、各ブランドの対象者は新車購入がサポートの条件となる。

福島県初のトライアンフがオープン

福島県郡山市に県内初となる正規ディーラー「トライアンフ郡山」が8月10日にオープンした。国内33店舗目で、福島県内では初の正規ディーラーとなる。店舗は、最新のコーポレートアイデンティティを採用した。全面ガラスを採用したショールームで、県道17号に面しアクセスが良好である。店舗内には最新モデルはもちろんウエアやアクセサリーの展示スペースも設ける。

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