人力シリーズハイブリッドバイクにペダル発電機能がつくぞ!……|BIKES週刊ニュースダイジェスト【2024.09.16ー09.23】

自家発電で後続距離無制限⁉︎ 過去モデルもアップデート対応

株式会社ENNEは、ペダル付きの特定原付「ENNE T350 Pro」に新機能を搭載した「ENNE T350 Pro MAX」を開発すると発表した。

「ENNE T350 Pro」は、内蔵バッテリーによるEV走行のほか、ペダルで発電した電力でモーターを駆動し走行するハイブリッド型の特定原付となる。

従来のモデルは、バッテリーは外部充電のみに対応しペダルでの走行は漕いで発電した電力のみによるものだった。

今回、開発すると発表した改良版「MAX」は、ペダルで発電した電気をメインバッテリーに直接充電できるようになる。なお、充電できるのは停車時のみとのこと。

合わせてUSBポートを備えることで外部への給電機能も搭載するという。外部電源によらずにEV走行用の電力を貯められるだけではなく、身の回りの電化製品への給電も可能ということだ。

「T350 Pro」は、2023年6月の発売日に1000台を販売した人気の特定原付だ。

ペダルを漕いで発電した電力でタイヤを駆動するシステムはまさに“人力シリーズハイブリッド”といえる機構で、車両の航続距離を伸ばす機構としてはユニークだった。

ただ、発電した電力をメインバッテリーに充電できないことは気がかりだったが、「MAX」ではそれが解決する。“完全版”といえるモデルになるだろう。

なお、「MAX」に搭載される専用のコンバーターは、これまで生産・発売したモデルにも工具なしで取り付けられるとのこと。従来のユーザーも発電機能をインストールすることが可能だ。

出先での充電切れの心配が軽減されるだけではなく、災害発生時の緊急電源としても有用だろう。

Ninja 1000SXに限定モデル

カワサキモータースジャパンは大型ツアラー「Ninja 1000SX PLAZA EDITION」を発売した。「Ninja 1000SX」に純正アクセサリー(パニアケース/大型ウインドシールド<スモーク>/フレームスライダー)を装着したもので、価格は税込170万5000円、カワサキの正規取扱店「カワサキプラザ」で購入可能。販売期間は2024年9月17日(火)〜12月27日(金)までとなる。

スピードツインの新型を発表

トライアンフモーターサイクルズジャパンは、「スピードツイン 1200」(税込184万9000円〜)と「スピードツイン 1200 RS」(税込222万9000円〜)を発表した。新型はシャシーをアップグレードしハンドリング性能を向上させた。搭載するエンジンは1197ccの水冷直列2気筒SOHCで、最高出力77kW(105ps)/7750rpm・最大トルク112Nm/4250rpmを発生。最高出力は従来よりも5ps向上した。RSはより前傾姿勢をとるモデルで、マルゾッキのフロントサスペンション、オーリンズのリアサスペンション、ブレンボのブレーキキャリパーなどが標準装備となっている。

SHOEI、MotoGPレプリカなど新ヘルメット3種を発表

SHOEIは、2024年12月に発売する3種のヘルメットを発表した。「X-Fifteen DIGGIA2」(税込9万6800円)は、MotoGPに出場するFabio Di Giannantonio選手のレプリカモデルとなる。後面にプリントされたナンバー「49」などが特徴的なグラフィックデザインだ。「VFX-WR FAITHFUL2」(税込7万4800円)は、星条旗をモノトーンの手書き風に表現したもので、左右非対称のカラーリングが特徴だ。「J-Cruise 3」(税込6万3800円)は、新色「チョークグレー」の追加となる。

ダニ・ペドロサの最新カラーリングヘルメット

アライヘルメットは、契約ライダーであるダニ・ペドロサ選手の最新グラフィックモデルを発表した。新色は「SHOGUN(将軍)」で、日本の侍とその将軍をイメージしたグラフィックとなっている。オープンフェイスモデルの最高峰「VZ-RAM」に設定された。価格は税込7万400円。

アドベンチャーらしい新グラフィック

オージーケーカブト(KABUTO)は、オフロード対応モデル「Geosys」に新色「BLOCK」を追加した。カラーバリエーションは「ホワイトブルーレッド」と「フラットガンメタリック」の2色。「ホワイトブルーレッド」は、赤・青・白のトリコロールが特徴的かつ目立つカラーリングとなっている。

ライダー向けテントの理想を追求

デイトナは、ツーリングキャンパー向けのテント「マエヒロドーム」の改良版を9月18日(木)に発売した。価格は税込4万4990円。従来よりも通気性と耐雨性を向上。開口部を増やし、側面のファスナーにはフラップを採用した。また、インナーテントのファスナーを蓄光タイプに変更し、夜間のでの操作性も向上した。

カワサキのEVでレース

カワサキモータースジャパンは、「Ninja Team Green Cup EV」を10月9日にSPA直入(大分県竹田市直入町上田北510-15)で開催する。EVモデル「Ninja e-1」および「Z e-1」のみがエントリー可能な耐久レースで、今回はカワサキ正規取扱店対抗戦となる。パワーを一定時間向上するe-boost機能を使用しなければならないなど、カワサキ製EVならではの機能も活用したレースとなる。

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