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雨ざらしの露出型からコンテナ型へ!今時のバイク輸送は保管状況を最優先
筆者は引っ越し等でバイクの運搬を業者に依頼したことがない。また通販やネットオークションでバイクを購入したことも、バイクを売却したこともない。つまりバイク輸送に関しての知識は、限りなくゼロに近い。これまでバイク輸送に縁がなく、あまり興味がなかったともいえる。
過日、国道16号(片側2車線)を千葉県幕張方面(南方面)へジョギング中、千葉県柏市方面(北方面)に向かう反対側の車線に、「あれれ?」と思わせる大型トラックに遭遇。
筆者はすぐさま踵(きびす)を返し、この大型トラックを500mほど追跡。赤信号で停車したところを、スマホのカメラにパシャリと収めた(写真下)。
荷台のコンテナに青いバイクのイメージ図、また「バイク輸送はBASにおまかせ」と書かれたこの大型トラックは、バイク輸送の大手「BAS(株式会社ビーエーエス)」の車両。
筆者はバイク業界人の端くれ。なのでBASの存在は知っていた。とはいえ、バイクを“箱(はこ)=コンテナ車のこと”で輸送しているとは初耳(今回の場合は初眼というべきか?)。
恥ずかしながら、いまだにてっきり、
上記のような青空&雨ざらし型の、“平(ひら)=コンテナのない平台のこと”で輸送しているのかと思っていた。
もちろん今でも平台でバイクを運搬している業者もある。しかし一般的に平台での輸送は、近距離がメイン。長距離輸送が中心となる引っ越しや、雨雪風や紫外線をシャットアウトでき、最良の保管状況下で“商品”を運搬する必要のある通販などでは、コンテナ車での輸送が定番となっている。
上記のBASは日本全国をつなぐ定期便の運航により、年間輸送実績が約27万台以上(同社発表)。オークション会社のグループ企業ならではのノウハウとネットワークにより、安心かつ高品質なバイク輸送を提供している。
BASでは定期運行による物流を大量に確保することで、低価格での輸送を実現。デポ(輸送拠点)を利用してバイクを輸送する場合、さらに安価で、しかも納期を早くすることが可能。「デポ to デポ」、「デポ to ドア(自宅)」、「ドア to ドア)など、ユーザーの予算や都合に合わせた、多彩な輸送プランを提案中だ。
バイク輸送の価格とは?「ポスト to ポスト」が断然オトク!
インターネット通販やインターネットオークションの普及・発展により、各社が次々にバイク輸送市場へと参入。現在では上記のBASに加え、クロネコヤマトの宅急便で有名な「ヤマト運輸」、バイク輸送のプロフェッショナルに成長した「I-Line」などなど、各社が独自のサービスを展開している。
例えば東京~大阪間の場合。
・ポスト to ポスト(輸送拠点~輸送拠点)→輸送費用:2万790円 ※排気量126cc~750cc ※BAS社の参考価格
・ドア to ドア(自宅~自宅)→輸送費用:7万6670円 ※排気量126cc~750cc ※ヤマト運輸社の参考価格
・バイクでの自走(自宅~自宅)→高速代(ETC):6560円+ガソリン代:4000円前後=1万560円 ※ガソリン代は燃費により前後する
上記の価格を見ても分かる通り、ポスト to ポスト(輸送拠点~輸送拠点)での輸送は非常にリーズナブル。自走する手間を考えた場合、ポスト to ポストは極めてリーズナブルであり、コストパフォーマンスに優れたサービスであるといえよう。
引っ越しや通販等でバイク輸送を希望する人は、予算に加え、各社のポスト拠点を要チェック。自分にとってもっとも便利なメニューと条件を揃えた業者をセレクトするべし!