再建手続きを発表したKTM|MV AGUSTA MOTOR S.P.A が声明を発表

財務問題によりオーストリア・KTMは再建手続きを発表した。KTM Japan株式会社は、MV AGUSTA MOTOR S.P.Aが2024年12月13日にKTMユーザーに向けた公式声明を発表した。原文は次のとおりとなっている。

親愛なるお客様、およびMVアグスタファンの皆様へ 

MV Agustaにとって誇り高き年である2024年が、終わろうとしている。
そして、我々は2025年とその先の将来に向け、すでに取り組みを始めている。

真の「メイド・イン・イタリア」

私たちは、正確な情報と成果を提供することにより、皆様と状況を共有したいと考えている。
まず、MV Agustaに関するすべての決定、開発、業務が、イタリアのヴァレーゼで行われていることを承知しておくことが重要と考えている。2023年から2024年にかけて、MVアグスタの経営陣の60%が刷新され、イタリア国内外のモーターサイクルおよび自動車部門から新たな専門家がメンバーに加わった。この戦略により、MV Agustaはすべての事業において完全に独立した。製品に関しては、すべての工程が社内で行われている。
初期設計や開発段階の定義から、様々なレベルでのプロトタイプの開発、生産に至るまで。これらのすべてのプロセスは、イタリアのヴァレーゼ(生産工場)とMVアグスタのCentro Stile MV Agusta(デザインセンター)でのみ行われる。これらの事実から、MVアグスタは真のメイド・イン・イタリーであると、誇りをもって伝えることができる。

「真のメイド・イン・イタリー」と驚異の成長率116%達成

「全ての活動はヴァレーゼを拠点としています」
販売、アフターセールス、カスタマーサービス、マーケティングは、本社から直接マネージメントされている。
2024年のモーターサイクル販売台数は4,000台、年間成長率は116%で、7月にはすでに2023年通年と同じ販売台数に達した。2024年10月にお客様より寄せられた試乗希望数は、前年1年分の総希望数に匹敵している。
Superveloce 1000 Serie Oroのデリバリーは、2024年7月の正式発表から3週間後に開始され、残すところ正規ディーラーにより20台程度の販売が継続されている。

現在、MVアグスタのディーラーネットワークは、41のサービスパートナーを含む219の販売拠点で構成されている。さらにヨーロッパ以外の地域において20の輸入代理店が加わった。2025年末までには250のディーラー網に達成させることを目指している。また先週のことではありますが、イタリアのコモとフランスのモンペリエに、2店の美しいディーラーがオープンした。スペアパーツに関しては、過去7年間に生産されたモデルの99%が入手可能となり、今年はスペアパーツの販売数で歴史的な高水準を記録した。

ヴァレーゼで生産されるすべてのモーターサイクルとそのスペアパーツは、EU市場向けはオーストリア、北米/南米向けはアメリカ、アジア向けは日本やオーストラリアに所在するロジスティクス・ハブに保管され、そこから世界中の販売ネットワークに配送されている。

新世代モデルへの挑戦

2024年は、新たに9モデルを発表した。新世代のモーターサイクルの開発は、計画通りに進んでいる。
これらは斬新、且つまったく新しい製品群であり、対象となるセグメントのトップに位置するよう設計されている。それらは、誰もがこれまで見たことのない製品となる。このような結果を可能にした人々は、変わらずヴァレーゼに留まる。すなわち事業運営に関して、何も変わることはない。
株式保有の状況についてはまだ策定中だが、 株主の皆様と協力して将来の企業形態を決定し、 MV Agusta が成長を続け、それに値する高みに到達することを目指し活動している。

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