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スペシャルパーツ武川（SP武川）の代名詞的な存在である「スーパーヘッド」。モンキー／ゴリラ、ＫＳＲ110などのミニバイクカルチャーに触れたことがあるなら知らない人はいないだろう。それだけ4MINI界ではメジャーな存在なのだ。
第51回東京モーターサイクルショーでは新作の「CT125ハンターカブ(JA65)用スーパーヘッド4V＋Rボアアップキット」がお披露目されて注目を集めた！ 2020年に旧型（JA55）用の181㏄キットが発売されたが、現行型はシリンダー（スリーブ）の肉厚の兼ね合いで145㏄までに留められており、これを軸に専用ヘッド及びピストンなどを新開発している。旧型用のヘッド形状とは微妙に異なり、丸みを帯びたフォルムやスリットのタペットカバーなどどことなく懐かしい雰囲気を感じさせる。
145㏄ボアアップキットに続いて新登場！
まずベースとなっている「Sステージαボアアップキット145cc（12万9800円）」は排気量アップに加え、燃調（FIコンTYPE-X）やスポーツカム、エアフィルターの変更によって最高12psまで発揮。純正が約8psなので1.5倍の数値だ。これだけでも十分だが、さらに強化するならシリンダーヘッド交換が有用だ。ヘッドのカスタムはエンジンのポテンシャルを開放し、方向性を決定づける重要な部分。要するに“フルパワー”に仕上げられるわけだ。このCT125（JA65）用スーパーヘッドをチェックしながら、その魅力に迫っていこう。
4バルブ化で大幅に出力アップ！
まず製品名からもわかる通り4バルブ仕様だ。バルブカーテンの面積を広げ、吸排気効率を高めつつ、さらに燃焼を均等にするセンタープラグ化も実現。肝心のバルブ径だが、吸気側（IN側）が21.5mm×２、排気側（EX側）が18.5mm×２に設定されているとのこと。もちろん従来通り、不等ピッチスプリング及びローラーロッカーアームなどで中高回転域での出力を維持し、バルブサージングを防止する。バルブステムシャフト径は4.0㎜サイズで、バルブの挟み角などもSP武川のノウハウを駆使しながら現行145㏄キット向けにマッチングさせている。
ビッグスロットルボディもリリース予定！
またバルブのほか燃焼室やポート形状を司るのもシリンダーヘッドの特徴。このポート形状なども入念にバランスを取り、スムーズな吸排気を促している。このスーパーヘッド発売に合わせて専用のビッグスロットルボディ（口径φ28mm）もリリース予定で、併用することで先の1.5倍どころか2倍以上のパワーアップが叶うに違いない。なお純正スロットルボディのベンチュリー径はφ24mmとなっている。
余談だが、SP武川では過去にモンキー（キャブ）用などのキャブレターキットにおいて、可変式のマニホールドの採用を長らく見送っていた経緯がある。キャブの角度や位置を変更できる可変マニホはユーザー目線からすれば確かに便利だが、部品点数が多くなったり、二次エアを吸い込む可能性があったりとデメリットも･･････。先述した滑らかな吸気を実現するのは元より、メーカーとして実用での耐久性やセッティングなども考慮するならば無用かもしれない。
コンボキットや他車用もスタンバイ!?
さて話を戻すと、SOHC最強のチューニングパーツと名高いスーパーヘッド4V＋Rの登場はCT125乘りにとって朗報に違いない。FIコン TYPE-e(インジェクションコントローラー)やビッグスロボ、プラグなどが付属する「コンボキット」の発売も予定しているとのことで興味津々！ このスーパーヘッドの発売時期は2024年5月を予定しており、価格は未定だが、旧型用とほぼ同等になる見込み。ほかにモンキー125（JB03）やダックス125、グロム（JC92）用などもラインナップされるようで現代の4MINIユーザーにとっても見逃せないところだ。
SP武川では魅惑のパーツが盛りだくさん！
ちなみに、サイクルショーのブースではデモ車も展示されており、新作も多数装着されていた。アップタイプの「トラッカーマフラー（7万5900円：政府認証）」やMTのようにクラッチレバーを操作してシフトアップ／ダウンを可能にした「ハイドロクラッチコンバージョンキット（2万9700円）」、これに合わせた「ナックルガード（8250円）」、エンジン回転数がわかる「φ48DNタコメーターキット（2万5300円）など走りを楽しみたい人向けのカスタムパーツがてんこ盛り。
タンデムやツーリングを満喫するならこちらの新作の「バッグレストキット（1万7380円：パッセンジャー用は2万2880円）、「ウォータータンクキット（2万9700円）」などもオススメだ。