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久しぶりに復活したフルカウルスポーツ
3気筒の魅力を堪能できるデイトナ660
英国を代表するオートバイブランドとして、100年以上も進化を続けてきたトライアンフ。マン島TTレースでの活躍をはじめ、今はFIM Moto2世界選手権の独占エンジンサプライヤーとなって765cc3気筒エンジンを全チームに供給している。
そんなトライアンフの技術力を継承するモデルが、659cc並列3気筒エンジンを搭載するデイトナ660だ。フルカウルスポーツモデルでは、かつてのデイトナ675以来の復活で、ファン待望のラインアップといえるだろう。
排気量から分かる通り、このデイトナ660のベースはネイキッドスポーツのストリートトリプル765ではない。よりストリートを重視したトライデント660をベースにするが、スロットルボディを3連化したり足周りを変更するなど、パワーも走行フィールもスポーツモデルへとチューニングされている。ブレーキのラジアルマウント化や専用外装を装備するなど、その内容はまるで新設計といえるほどのこだわりぶりなのだ。
デイトナ660が目指したのは、ユーザーのニーズに寄り添うこと。過激なスーパースポーツではなく、適度なスポーツ性とツーリングユースなどのユーティリティを高次元にバランスさせたのだ。扱いやすいミドルクラスは日本の道路事情に向いており、しかもお求めやすい価格というのも嬉しい限り。手軽に乗れる輸入車として、幅広いライダーに受け入れられそうだ。
カスタムビルダーが仕上げたような存在感を発揮!
普通二輪免許で乗れるスピード400/スクランブラー400X
近年では大型二輪モデルしかラインアップしなかったトライアンフから、待望の400ccモデルが発売。普通二輪免許で乗れるトライアンフとして、スピード400/スクランブラー400Xの兄弟車が話題となっている。どちらも398cc水冷単気筒エンジンを搭載するネオクラシックモデルで、スピード400が前後17インチタイヤを装備するオンロード仕様、スクランブラー400Xがフロント19インチ/リヤ17インチタイヤを装備するスクランブラー仕様となっている。
見るからにカスタムテイストを漂わせるディテールは、ムダを削ぎ落としたシンプルさと機能性が高次元でコラボしたもの。ゴールドに輝く倒立フォークや高品質なマフラーが、格好のアイキャッチとして魅力を高めている。注目すべきはそれぞれの作り込みで、最適なハンドリングを得るためにフレームから専用の設計を採用。通常ならコスト重視でフレームとエンジンは共通にしそうだが、基本設計を同じくしながらスイングアームのピボット位置が変更されている。単なるパーツの組み替えで作ったバリエーションではなく、それぞれのキャラクターに合わせた乗り味に仕上げられているのだ。見た目やカタログスペックだけでは分からない違いがあるので、購入を悩んでいる人は是非とも試乗するチャンスを活用してもらいたい。
主要諸元/スピード400
主要諸元・スピード400 全長:2,055mm 全幅:814mm 全高:1,084mm シート高:790mm 乗車定員:2人 排気量:398cc 車両重量:170kg エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒 最高出力:29.4kW (40ps)/8,000rpm 最大トルク:37.5Nm/6,500rpm トランスミッション:6速リターン式 フューエルタンク:13L ブレーキ:前 ディスク、後 ディスク タイヤサイズ:前 110/70R17、後 150/60R17 メーカー希望小売価格(消費税10%を含む):¥699,000
主要諸元/スクランブラー400X
主要諸元・スクランブラー400X 全長:2,115mm 全幅:901mm 全高:1,169mm シート高:835mm 乗車定員:2人 排気量:398cc 車両重量:179kg エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒 最高出力:29.4kW (40ps)/8,000rpm 最大トルク:37.5Nm/6,500rpm トランスミッション:6速リターン式 フューエルタンク:13L ブレーキ:前 ディスク、後 ディスク タイヤサイズ:前 100/90-19、後 140/80-17 メーカー希望小売価格(消費税10%を含む):¥789,000