スズキの名車・GSX1100S KATANA(カタナ)を現代に蘇らせたストリートモデルのスズキ KATANA(カタナ)。カタナはGSX-R1000に搭載の水冷4ストローク並列4気筒DOHC 4バルブ999ccエンジンをベースに、ストリート向けのチューニングを実施。東京モーターサイクルショー2024には匠(たくみ)のセンスと技術力で数々のカスタムをプロデュース中のショップ「ウッドストック」と、“神業(かみわざ)”とも呼ばれるアイディアとテクノロジーで超高性能なレース用クロモリアクスルシャフトを生み出す「KOOD」のコラボレーションによるスズキ・カタナ改が登場。両社の市販パーツとワンオフパーツを組み合わせ、ノーマルとは一味違うフォルムに仕上げている。
PHOTO&REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
KOOD https://kouwa-kood.jp/
ウッドストック https://woodstock-racing.com/
スズキ KATANA(カタナ)……160万6000円(税込)
ハンス・ムートによる日本刀をイメージした斬新なデザインで、一世を風靡したスズキの名車・GSX1100S KATANA(カタナ)。同モデルを現代に蘇らせたのが、ストリートモデルのスズキ KATANA(カタナ/以下カタナ)。カタナはGSX-R1000に搭載の水冷4ストローク並列4気筒DOHC 4バルブ999ccエンジンをベースに、ストリート向けのチューニングを実施。
2022年モデルはカムシャフトのプロファイルを見直して扱いやすさを向上。新型は電子制御スロットルを新たに導入。これに合わせ、インジェクションのスロットルバルブのボア径を、従来型の44→40mm径へと縮小。
マフラーは膨張室の変更や触媒の2ステージを実施。またエアクリーナーの吸気効率を向上させ、国内仕様車は最高出力を148馬力から150馬力にアップ(欧州仕様車は150馬力から152馬力に引き上げ)。
電子制御システムも充実。出力特性を3モードに変更できるS-DMS(スズキドライブモードセレクター)、トラクションコントロールを従来の3段階+OFFから5段階+OFFへと細分化、シフトアップ&シフトダウンの双方向で作動するクイックシフター、クラッチミート時に自動でエンジン回転を高めてエンストを防ぐローRPMアシストも導入済み。
スズキ KATANA(カタナ)改 製作:ウッドストック/KOOD
オリジナルのバイクパーツの製造・販売に加え、ロードレース活動も積極的に行うカスタムショップ「ウッドストック」と、レースでも強みを発揮する高性能なクロモリアクスルシャフトの製造販売でも有名な「KOOD」のコラボレーションによるスズキ・カタナ改。
フロントスクリーンは「ACRY-Point(アクリポイント)」のロングタイプとし、ウッドストックの「トップブリッジAタイプ&セパレートハンドルキット(市販モデル) ※注1」でフロント周りのイメージを変更。 ※注1:ウッドストック製ドライカーボンタンクカバー専用品。純正タンクには使用不可
ガソリンタンクには「トップブリッジAタイプ&セパレートハンドルキット」に適合する、軽さと強度を追求したウッドストック製ドライカーボンタンクカバーでボリューム感をアップ。このカバーは純正タンクカバーと交換タイプ。ボルトオン&無加工にて取り付けOK。
マフラーはサイレンサー部に滑らかなアールを設けたヨシムラジャパン製の「チタン Slip-On B-77 サイクロン(政府認証)」を選択。シングルシートと一体型のテールカウルは、ノーマルのショートタイプからシャープなイメージのロングタイプ(ワンオフ)にカスタマイズ。
シートレールやジョイント部はアルミ削り出しでワンオフ製作。タンクカバーとの接合部はアルミ削り出しに加え、質感を高めるカーボンを重ねてコーディネイト。ナンバープレートブラケットもワンオフ製作されたもの。
左右のステップ周りは特殊表面により陽極酸化されたチタンボルトを採用したウッドストックの「ライディングステップ ベータチタニウムVer ウッドブラウン(市販モデル)」を装備。
前後ホイールのアクスルシャフトは高い表面硬度や耐摩耗性を誇り、過酷なコンディションでも性能を発揮する、サーキットにインスパイアされたKOODの「クロモリアクスルシャフト(ワークスペック)」を導入してポテンシャルアップを実現している。
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