スズキ KATANA、各部の仕様変更で2馬力アップに!【EICMA 2021】

2021年11月23日にイタリアで開幕したバイクの展示会、EICMA(ミラノショー)。このショーでスズキは、KATANAの2022年モデル(欧州仕様車)を初公開。ユーロ5排ガス規制に対応させたエンジンは、150馬力から152馬力にアップ。ボディカラーは渋みを効かせたメタリックマットステラブルーとソリッドアイアングレーの2色。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

メタリックマットステラブルー

ソリッドアイアングレー

トラコンをさらに充実化。新たにクイックシフターも導入

 ハンス・ムートによる日本刀をイメージした斬新なデザインで、一世を風靡した名車・スズキ GSX1100S KATANA。同モデルを現代に蘇らせたのが、ストリートモデルのスズキ KATANA。GSX-R1000に搭載の、水冷4ストローク並列4気筒DOHC 4バルブ999ccエンジンをベースに、ストリート向けのチューニングを実施。

 今回発表された新型の2022年モデル(欧州仕様車)は、つや消しのマット仕上げにアレンジされたメタリックマットステラブルーとソリッドアイアングレーの2色にコーディネイト。フロントフォークのアウターチューブはゴールドとするなど、ボディカラーに合わせて各部が塗り分けられている。

GSX-R1000(K5)のエンジンをベースにした、KATANAの水冷4ストローク並列4気筒DOHC 4バルブ999ccエンジン。

 エンジンは今回、カムシャフトのプロファイルを見直して扱いやすさを向上。新型は電子制御スロットルを新たに導入。これに合わせ、インジェクションのスロットルバルブのボア径を、従来型の44→40mm径へと縮小。マフラーは膨張室の変更や触媒の2ステージを実施。またエアクリーナーの吸気効率を向上させ、最高出力を150馬力(欧州仕様車/現行の日本仕様車は148馬力)から152馬力にアップ。最高出力時の回転数も、10,000rpmから11,000rpmに引き上げられている。

 新型は電子制御システムも充実。出力特性を3モードに変更できるS-DMS(スズキドライブモードセレクター)、トラクションコントロールを従来の3段階+OFFから5段階+OFFへと細分化、シフトアップ&シフトダウンの双方向で作動するクイックシフター、クラッチミート時に自動でエンジン回転を高めてエンストを防ぐローRPMアシストも導入済みだ。

新型はカムシャフトのプロファイルを変更。リフト量を減らし、吸排気のオーバーラップを減少。
膨張室を変更し、触媒を2ステージ化(黄色い部分)させた集合マフラー集合マフラー。
スロットルバルブのボア径は、従来型の44mmから40mm径へと縮小。
従来型のエアクリーナーボックス。
新型のエアクリーナーボックスは、従来型に採用のセパレーター(黄色い部分)を廃して軽量化。
電子制御スロットルの導入により、シフトアップ&シフトダウン時にクラッチ操作が不要なクイックシフターを採用。
クラッチミート時に自動でエンジン回転を高めてエンストを防ぐローRPMを導入。
従来型のトップブリッジ。
新型はハンドルポストを別体化し、ラバーマウント(黄色い部分)を施してハンドルバーの振動を抑制。

新型KATANA ディテール

走行イメージ

スズキ KATANA 2022年モデル(欧州仕様車) 主要諸元

※カッコ内は現行の日本仕様車
全長:2125(2130)mm
全幅:830(835)mm
全高:1110mm
軸距:1460mm
シート高:825mm
車重:215kg
キャスター/トレール:25°/100mm
エンジン:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ
排気量:999cc
内径×行程:73.4mm×59mm
圧縮比:12.2
最高出力:152ps/11000rpm(148ps/10000rpm)
最大トルク:106Nm/9250rpm(107Nm/9500rpm)
変速機形式:6段リターン
燃料タンク容量:12ℓ
フロントブレーキ:Wディスク
リアブレーキ:ディスク
フロントタイヤ:120/70ZR17
リアタイヤ:190/50ZR17

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