中部地方最大の二輪車の祭典は今年も大盛況
大阪、東京と続いたモーターサイクルショーも名古屋が締めくくりとなりました。今年で3回目と歴史の浅い名古屋モーターサイクルショーですが、だからこそ東京や大阪とは異なる独自のカラーを打ち出しているのが特色になっています。 会場は中部国際空港に隣接するAICHI SKY EXPO(愛知国際展示場)で、広々とした屋内ホールにホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの国内4メーカーやハーレー・ダビッドソン、BMW、ドゥカティ、トライアンフ、インディアン、ロイヤルエンフィールドなどのインポーターなど計13社20ブランドが新型車やコンセプトモデルを出展。さらに関連用品やカスタムメーカー、出版社などが数多く展示ブースを展開していました。それら展示ブースの中には、人気のバイク系YouTuberのコーナーがあって、オフ会も開催されていました。さらに中部地域の特産品コーナーまでも用意されていて、さながらデパートの特産品展の様相を呈していました。東京や大阪が日本二輪車普及安全協会の主催であるのに対して、名古屋は中部経済新聞社が主催です。そのため名古屋をはじめとした中部地方の経済界が協力しているのです。
屋内のメインステージではさまざまなトークショーが行われました。5日には地元YouTuberらによるトークライブ、6日は国内4メーカーの開発責任者が高校生を対象にものづくり講座を開催、そして7日には鉄人ライダーたちに聞く生涯ライダーを目指すにはと題したトークショーが行われました。
屋外会場では、バイクde春祭りが同時開催されました。これは中古バイクの展示即売会で、国内外の多くのバイクが展示されていました。ほかにも電動バイク体験会、キッズ電動バイク教室、最新モデル体験試乗会が開催され、連日大勢の参加者でにぎわっていました。
さらにモリワキエンジニアリングをはじめとしたマフラーメーカーなども出展。萌ーターサイクルショー!?痛バイクコレクションと題してアニメキャラを車体にデコレーションした痛バイクもズラリと並び、参加者の目を楽しませていました。 テッパン人気の白バイ隊デモンストレーション、そして世界の舞台でも活躍する4人のライダーによるFMXショーのエキサイティングで美しいパフォーマンスに会場は大いに盛り上がっていました
会場となったAICHI SKY EXPOには飲食店があまりないため、来場者は食事難民になってしまいます。それを改善するため、屋外の特設スペースにキッチンカーエリアを開設。人気のハンバーガーから台湾食堂まで20店舗近くのキッチンカーが出店。さらに、やきいもらんどin名古屋モーターサイクルショーと銘打って、個性的なサツマイモスイーツの店が7店も揃い、女性や子供たちに大人気となっていました。しかも屋内にテーブルやイスが並べられた広大な休憩スペースが設けられていたので、ゆったりと食事を楽しむ風景が見られました。
東京や大阪ほど規模は大きくないし、来場者数も半分程度の名古屋モーターサイクルショーですが、会場全体がゆったりとしているので来場者はお目当てのブースをじっくりと見ることができ、出展者からもおおむね好評を得ているようです。ただし、アクセス道路が高速道路のため125㏄以下のバイクは対岸の常滑市に設けられた専用駐輪場に留め、シャトルバスで会場を往復しなければならないなど、課題もあります。その辺がクリアされれば、さらに多くの来場者でにぎわうようになると思いました。