DOHCエンジン搭載、ロイヤルエンフィールドの新型アドベンチャー発売……BIKES週間ニュースダイジェスト【2024.05.27〜06.02】

前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2024年5月27日6月2日に発表されたニュースを紹介する。

ロイヤルエンフィールドのADV「ヒマラヤ」が発売

ロイヤルエンフィールドの新型アドベンチャー(ADV)モデル「ヒマラヤ」の新型の日本発売が決定した。2024年7月18日(木)に発売する。価格はチューブホイール仕様が88万円、チューブレス仕様が89万9,800円(いずれも税込)。

最新版には新型エンジンが搭載されている。452cc水冷単気筒DOHC方式で、最高出力29.44kW(40.02ps)/8,000rpm・最大トルク40Nm/5,500rpmを発揮する。

スロットルはライドバイワイヤ方式で、パワーモードの設定が可能。

燃料タンクは17Lと大容量。前21、後17インチのホイールを装備し、悪路の走破性は高い。着座位置は高いが乗車姿勢は状態が起きた形となるので快適性も高いだろう。

メーターは円形だがフルデジタル・フルカラーのTFT液晶を採用。インフォテイメントシステムを採用。スマートフォンとのコネクテッドにも対応。左グリップ側に装備されたジョイスティックを使い、スマートフォン、ナビ画面、音楽をコントロールできる。

ヘッドライト・テールランプはLEDを採用した。

カラーは、チューブレス仕様にハンレブラック、カメットホワイトの2色。チューブホイール仕様にスレートポピーブルー、スレーとヒマラヤソルト、カザブラウンの3色を設定した。

クラシカルスタイルが売りのロイヤルエンフィールドは、新型ヒマラヤにもレトロなスタイルを採用した。しかしその中身には最新技術を使用することで信頼性を向上している。

Supreme仕様のストリートファイターV4Sが登場

ファッションブランドのSupreme(シュプリーム)がコラボレーションした。専用カラーを施したバイク、ライディングウェア、ヘルメットを限定発売する。バイクは高性能スポーツモデルの「ストリートファイター V4 S」。シュプリームらしいレッド×ホワイトのカラーリングおよびブランドロゴが、ボディとホイールにプリントされている。ウエアはつなぎとジャケットを用意。ダイネーゼのウエアをベースにドゥカティとシュプリームのロゴと専用カラーを採用、アライのフルフェイスヘルメット「RX-7X」にも同様のカラーリングを施した。

スズキがモペットを公道実証

スズキとパナソニックサイクルテックが共同開発した「e-PO」(イーポ)の公道実証調査を6月上旬頃より実施する。イーポは原付一種規格のモペットで折りたたみ式を採用。自転車のように使用できるが、公道を走るためには原付一種のナンバーが必要。今回そのナンバーを取得できたことで、スズキの本社がある静岡県浜松市を中心に公道を走り、製品化を見据えた使い勝手や課題の洗い出しを行うという。

電動バイク向けの全固体電池を開発へ

ペダルを漕いで発電しながら走る特定原付を展開する株式会社ENNEは、eバイク向けの「全固体電池」の開発に着手した。現在主流のリチウムイオン電池に比べて爆発・炎上の危険性が少なく、充電の早さ、劣化の抑制が全固体電池の特徴。現在は四輪車向けの開発競争となっているが、二輪用も開発・実用化されれば、電動バイクの利便性がより高まるだろう。

KTCが限定色のツールボックスを発売

ツールメーカーのKTCとEVサイト運営のエヒメマシンがコラボレーション。卓上に置け持ち運びも容易な小型ツールボックス「SKX0213シリーズ」限定の新色を設定した。今回は「キングフィッシャーブルー」を設定した。レトロなクラシックカーを彷彿とさせるカラーとなっている。

ロイヤルエンフィールドの正規販売店が茂原市にオープン

ロイヤルエンフィールドの正規ディーラー「ROYAL ENFIELD 千葉茂原」が、6月2日(日)にオープンした(千葉県茂原市高師1700-1)。運営は地元の老舗であるMDモーターサイクルズが行う。ロイヤルエンフィールドの購入はもちろん整備、試乗も用意するという。

ブレンボのキャリパーがベストデザインを受賞

ブレーキのブレンボが、世界的なデザイン賞「レッドドット・デザイン賞」において、部門最優秀賞「ベスト・オブ・ザ・ベスト」を受賞した。高性能オンロードモデル向けのキャリパー「GP4-MotoGP」が受賞した。サーキット走行を想定した性能と機能性、そしてシャープに仕上げた外観の美しさが評価されたという。

CN燃料の普及に前進

出光興産/ENEOS/トヨタ自動車/三菱重工業の4社は、カーボンニュートラル(CN)燃料の導入・普及に向けた検討を開始した。2030年度頃の導入を目指し、供給・技術・需要の役割を持つ4社が共同で事業を進める。CN燃料は水素とCO2からなる「e-fuel」と、植物由来の「バイオ燃料」がある。バイクにとって内燃エンジンはまだまだ主力機関。CO2の排出を削減とバイク存続を両立するためには、CN燃料の開発は不可欠だろう。

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