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4輪車用のドライブレコーダーは急速に普及し、多くの車両が装着するようになった。以前は事故の裁判でデジタルデータは証拠として認められないという判決もあったが、現在ではドライブレコーダーの映像は証拠能力が認められることが多く、事故の当事者同士の意見が食い違ったときでも、過失割合の判定に大いに役立ってくれる。ただ、シガーソケットに差し込むだけで使える4輪用とは異なり、2輪用のドライブレコーダーは電源やカメラの装着など煩わしさや、何より価格の高さからまだまだ普及率は低いのが現状だ。
2輪用のドライブレコーダーも多くのメーカーから販売され、今ではバリエーションも増えてきた。液晶モニター付きですぐに映像が確認できるタイプや、GPSと連動してツーリングの記録として映像を残せるタイプ、大型モニター採用でバックモニターとして使用できるタイプなど、機能性が高いモデルも多くなった。ただ、4輪用に比べると価格が高くなってしまうのがネック。そこで、バイク用パーツメーカーのデイトナから、記録することに特化したベーシックモデルのオートバイ専用ドライブレコーダー「Mio MiVue M802WD」が登場した。
「Mio MiVue M802」は走行中の動画を記録することに特化したモデルで、オートバイの過酷な使用環境に対応して、高い防水性、防塵性、耐震性を備えた超小型モデル。前後カメラは高感度CMOSイメージセンサーを採用し、フルHD(1080p/58fps)200万画素の高速高画質録画が可能。レンズの明るさを示すF値は1.8と明るいので夜間でも鮮明に記録ができる。フレームレート58fpsの高速録画でナンバープレートもくっきり記録し、全国のLED信号機にも対応しているので、LED信号でもしっかりと記録できる。
搭載するGセンサーが設定値以上の衝撃を記録すると自動的に衝撃録画データとして記録。緊急時や記録が必要と感じた時には手元のコントロールスイッチで任意に映像を記録することが可能。幅寄せや煽り運転など、身の危険を感じた時に記録することが可能。本体ユニットは65.8mm×64mm×18.6mm、重量135gと非常にコンパクト。前後のカメラも65gと軽量で、防塵、防水性能も高いので、設置場所を選ばない。
本体には確認用の液晶モニターは搭載されていないが、Wi-Fi接続によってスマートフォンで録画映像を確認することが可能。専用のアプリでスマートフォンからドライブレコーダーを操作することもできる。また、録画データは毎秒ごとにmicroSDカードに記録されているので、万が一事故により電源の遮断や本体の破損があっても、その瞬間まで映像が記録され、映像データはmp4形式なのでパソコンやスマートホンで再生可能だ。また、GPSが内蔵されているので、映像を記録した位置情報や日時、速度も同時に記録。スマートフォンのアプリで映像の再生と同時にGoogle Mapにルート表示ができ、YouTubeへのアップロードも可能だ。シンプルながら走行時のあらゆる情報が記録できるドライブレコーダーだ。
Specification
- 最大消費電流 500mA(最大1A)
- 電源電圧 DC12V
- 動作温度範囲 −10℃~50℃
- 解像度/フレームレート 1,080p/58fps ・ 1,080p/29fps
- カメラ映像素子 2 Mega Pixel Sensor(FHD)
- 有効画素数 200万画素
- 視野角 フロント / リア共136.6°(水平115.6°、垂直61.6°)
- F値 F1.8
- レンズ 2Glass+4Plastic
- ファイル形式 Super.mp4(H.264)
- 記録メディア micro SDHC32GB SDXC256GB以下(Class10)
- Wi-Fi 有
- GPS 有(GPS ・ GLONAS ・ GALILEO ・ BeiDou ・ みちびき)
- G-センサー 有
- 防水性能 本体:IP65
- カメラ/コントロールスイッチ/コネクター IP67
- バッテリー スーパーキャパシター
- 本体サイズ 重量65.8mm × 64mm × 22.6mm(突起部除く)135g(ケーブル含む)
- カメラサイズ 36.9mm × φ28mm(カメラステー、突起部除く)65g(ケーブル、カメラステー含む)
- コントロールスイッチ 57.5mm × 26.4mm × 18.6mm(突起部除く)94g(ケーブル含む)
- イベント録画 有
- マイク 有
- ファームウェアアップデート 有
- 標準価格 4万700円(税込)