<FIM世界耐久選手権>「Team HRC with 日本郵便」が鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会で優勝

「2024 FIM(※1)世界耐久選手権“コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会(以下、鈴鹿8耐)」が、7月21日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で開催され、Hondaのワークスチーム(※2)「Team HRC with 日本郵便(マシン:CBR1000RR-R FIREBLADE SPライダー:高橋巧、名越哲平、ヨハン・ザルコ)」が優勝した。
CBR1000RR-R FIREBLADE SPの走り

Team HRCとしては鈴鹿8耐で3連覇を達成し、Hondaは通算30回目の優勝となった。また、ライダーの高橋巧選手は、鈴鹿8耐の優勝回数で史上最多となる通算6勝を挙げ、名越哲平選手とヨハン・ザルコ選手は初優勝になる。
※FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
※ワークスチームとは、マシンを製造しているメーカーが運営しているチーム

史上最多の220周の走りを見せ、3年連続優勝を達成

優勝したTeam HRC with 日本郵便は、19日(金)に行われた計時予選において3位のタイムを記録。予選タイムの上位10チームで争われる“トップ10トライアル”進出を決めた。20日(土)15時30分から行われたトップ10トライアルでは、高橋選手とザルコ選手が走行し、計時予選と同様、3位で決勝を迎えた。

決勝レースは21日(日)11時30分に火ぶたが切られ、スタートライダーは昨年と同じく、高橋選手がつとめた。スタート直後の競り合いを制して、11周目にトップを奪還した後は徐々にリードを広げていく。その後はザルコ選手、名越選手も、終始安定した走りで差を広げた。レース終盤には、40秒加算のペナルティーを科されたが、Team HRC with 日本郵便は史上最多の220周を走り、高橋選手が19時30分にチェッカーを受け、3年連続の鈴鹿8耐勝利を達成した。

Team HRC with 日本郵便 高橋巧選手

「6勝を挙げることができて、Hondaの30勝目を達成できてホッとしています。最高のチームメイトとスタッフ、声援を送ってくれたファンの皆さんのおかげで、ここに来られたと思っています。ここをスタートとして、勝利数をさらに刻めるようにHRCからのいいオファーを待ちたいと思います。機会をもらえたら、また、鈴鹿8耐勝利に挑みたいと思います」

Team HRC with 日本郵便 名越哲平選手

「昨年は2位で表彰台に立ち、いつか勝ちたいと思いましたが、1年後にかなうとは思っていませんでした。憧れのHRCで走らせてもらい、強力なチームメイトとHondaの3連勝、30勝目を挙げることができました。表彰台から見た景色は、これまで見た景色で一番きれいなものでした。ライダーとして、まだ、未熟な部分があることを理解しています。今度は、実力で立てるように、この優勝を励みに頑張っていきます」

Team HRC with 日本郵便 ヨハン・ザルコ選手

「私たちの目標を達成できてうれしいです。最初から最後まで完璧、思った通りのレースができたことに満足しています。HRCの一員として優勝できたことは光栄です。高橋選手は、感動的で素晴らしい走りをしてくれました。名越選手は走行毎にペースを上げてくれました。この2人と走れたことへ感謝します。来年もスケジュールが許せばまた挑戦したいです」

Team HRC with 日本郵便 松原輝明監督

「まずは無事ゴールできてホッとしています。そして高橋選手が鈴鹿8耐6勝目を達成でき本当に良かったです。3人の抜群のコンビネーションに加え、アップデートされたマシンのパフォーマンスもあって、テストから本番のゴールに至るまで順調に進めることができました。応援してくださったファンの皆様のおかげでHondaとして30勝を獲得できたと思います」

株式会社ホンダ・レーシング(HRC) 代表取締役社長 渡辺康治

「Team HRC with 日本郵便の3名のライダー、チームスタッフならびに関係者の皆さん、重圧をはね除けて3連覇という偉業を成し遂げてくれて、心から感謝します。高橋選手は、鈴鹿8耐最多の6勝という素晴らしい記録を残してくれました。初参加となったザルコ選手と名越選手もこの勝利におおいに貢献してくれました。参戦をサポートしてくださった日本郵便株式会社をはじめとした多くのスポンサーの皆様にも、改めて感謝申し上げます。これからもHRCは、モータースポーツファン、Hondaファンの皆様のご期待に応えるべく、チャレンジをしてまいりますので、変わらぬご声援をよろしくお願いします」

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