ショットガン650試乗記|排気量650ccの空冷エンジン=味わい深い走りが楽しめる。バリエーション大充実のロイヤルエンフィールド

SUPER METEOR 650の登場から約1年。ミドルクラスのグローバルマーケットで確かな人気を獲得していることで知られるロイヤルエンフィールドから新機種が追加投入され2024年7月24日に御殿場高原ホテルにおいて発表試乗会が開催された。

REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
取材協力●ピーシーアイ株式会社

ディテール解説

独特な4点ステーでマウントされるヘッドランプのカウルデザインが個性的。
18インチキャストホイールにはSEAT製ズームクルーズ-Fを履く。φ320mmローターのシングルディスクブレーキにはBYBRE製2ピストンのピンスライド式油圧キャリパーを採用。
どことなく懐かしい雰囲気を覚える空冷の前傾ツインエンジン。排気量は648cc。
左右2本出しのブラックマフラーはスイングアームのピボット下方から若干上方へ羽上げられ、斜めにフィニッシュする。メインスタンドも標準装備されている。
リアサスペンションは至って標準的。楕円断面形状のスイングアームはスチール製。SHOWA製の2本ショックが装備されている。
リアホイールサイズは17インチ。150/70扁平のワイドタイヤを履く。ピンスライド式ブレーキキャリパーは2ピストンタイプ。φ300mmのディスクローターが採用されている。
スピードメーターが左にオフセットされている以外は、至ってオーソドックスなハンドルまわり。ステアリングの切れ角は意外小さめな33°。
適切なレイアウトを直感。下から順にホーン、ウインカー、そしてディマー&パッシングスイッチだ。向こう側にはメーターのデジタル表示を切り替えるボタンスイッチがある。
上の赤いのがエンジン切るスイッチ兼始動用スターター。親指で左側に押す(時計回り方向)とセルが回る。下の黒いのはハザードスイッチ。
アナログ表示のスピードメーター。表示版内側の小さな文字は、マイル表示。
普段は時刻表示されるトリッパー。スマホに専用アプリをインストールすれば、簡略化されたナビゲーションが表示される。
シートクッションは前後セパレート式。前は鞍型に近いワイドなデザインで座り心地は落ち着ける感じ。
キーロックを解除すると、後席クッションは簡単に脱着できる。ベースは堅牢な荷台としても役にたつ。
スーパーメテオと比較すると軽快感のあるフィニッシュを披露するリアフェンダー。
俯瞰するとそれなりにボリュームのあるフォルムが理解できるだろう。

主要諸元

車名:SHOTGUN 650 

全長(mm):2,220
全幅(mm):820
全高(mm):1,105 
軸距(mm):1,465
最低地上高(mm):141
シート高(mm):795
車両重量(kg):240 
乗車定員(人):2

エンジン型式: -
エンジン種類:空冷4ストローク直(並)列2気筒
バルブ駆動形式:SOHC 4バルブ
総排気量(㎤):648
内径×行程(mm):78.0×67.8
圧縮比:9.5:1
最高出力(kW[PS]/rpm):34.6[47]/7,250
最大トルク(N・m/rpm):52.3/5,650
燃料消費率(km/L):22.0

燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式
始動方式:セルフ式
点火装置形式:ECU制御式電子点火
バッテリー:VRLA (12V-12Ah)
潤滑方式: 強制潤滑、ウェットサンプ
潤滑油量(L):3.9 (交換時:3.1)
燃料タンク容量(L):13.8(含む予備3.8)
クラッチ形式:湿式多板

変速機形式:常時噛合式6段リターン
変速比:
  1速…2.615
  2速…1.813
  3速…1.429
  4速…1.190
  5速…1.040
  6速…0.962
減速比(1次 / 2次):2.05 / 2.667

キャスター(度):27.6
ステアリング操舵角(度):33
タイヤ(前/後):100/90-18 M/C(56H)チューブレス / 150/70R-17 M/C(69H)チューブレス
ブレーキ形式(前/後):油圧式シングルディスク / 油圧式シングルディスク  
懸架方式(前/後):テレスコピック倒立式 / スイングアーム式ツインショック
サスペンションストローク(mm 前/後):120/90
フレーム形式:鋼管バックボーン式

製造国:インド

試乗後の一言!

落ち着いた気分が楽しめる大人の乗り味が心地よい。

キーワードで検索する

著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…