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フレームに装着することで車体のヨレやノイズ、振動を吸収してハンドリング性能を向上してくれるパフォーマンスダンパー。大型バイクを中心に、装着するユーザーが増えている注目のアイテム。
そもそもパフォーマンスダンパーとは、ヤマハ発動機が開発した、4輪用のパーツだった。自動車の車体は走行中に1mm以下の変形が生じている。金属製の車体は変形に対する減衰性が低く、外力によるエネルギーはほぼそのまま蓄積、放出を繰り返し、振動が続いている。この振動がドライバーに不快感を与えるだけでなく、路面への接地感にも影響を与えてしまう。パフォーマンスダンパーはこの変形するエネルギーを吸収して熱エネルギーとして発散させることで、車体の変形を抑制し、快適性はもちろんのこと、車体の変形が大きくなる高速走行時においても、高い運動性と安定性を両立してくれる。ヤマハが製造する高性能エンジンを受け止めるシャシーの技術開発により、ダンパーで振動を吸収する技術を確立。2001年からクラウンに搭載が開始され、トヨタ、レクサスなどに純正採用されている。この技術を2輪用にも転用して、ヤマハ車用は純正オプションとしてY’S GEARが販売を行い、それ以外の車種はアクティブから発売されている。
共振を抑えて乗り心地、ハンドリングを向上して長距離ツーリングで効果を発揮するということもあり、これまでは大型車を中心としたラインナップであったが、ユーザーからの熱い要望に応え、この8月からCT125ハンターカブ用が発売となった。タフなエンジンと燃費の良さでロングツーリングも軽々こなしてくれるCT125ハンターカブではあるものの、単気筒ゆえにエンジンからの振動や軽いボディのために路面からの振動を拾ってしまいがち。この振動から来る共振をパフォーマンスダンパーが吸収することで、ハンドリング性と乗り心地が大きく向上して、ロングツーリングがグッと楽になる。1日で数百キロも走ってしまうツーリング好きのオーナーは、ぜひ試してほしい。
パフォーマンスダンパー
- 適合車種:CT125 2020〜2023
- 価格:3万8500円