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茅葺き屋根の合掌造り集落では岐阜県の飛騨高地にある「白川郷」がよく知られているでしょう。1995年に世界文化遺産登録されてなお注目度を増した観光地として有名ですが、県境を越えて富山県の五箇山にある菅沼(すがぬま)・相倉(あいのくら)の集落も同じ時に世界文化遺産に登録されています。今回は白川郷から北方へ30kmほど離れた所に位置する「相倉集落」を徒歩で巡った時の光景を集めてみました。
下に示す座標と住所のポイントは「相倉合掌造り集落の第一駐車場」です。アクセスは東海北陸自動車道の「五箇山インターチェンジ」を出て国道156号線を庄川沿いに東へ進み小原ダム脇を抜け、南砺市の「下梨」交差点を国道304号線へ左折。インターからは12kmほどの距離、車で約15分もあれば到着できるでしょう。相倉口バス停のある所が集落への入口で、さらに300mほど奥へ進めば右手に第一駐車場が見えてきます。
バイクは300円の有料駐車場ですが、トイレや売店もあり、集落全景を見渡せる撮影スポット(徒歩で行くビューポイント)への登り口もあります。釘を使わずに建てられた合掌造りの家屋が点在する100〜350年前のままの光景は、過去へタイムスッリップしたかのような不思議な風情を魅せてくれます。
集落の中には民宿が6軒、食事何処が2軒、その他見学(相倉民俗館など)や体験施設(紙漉きなど)が4箇所。そして素敵な景観を堪能できるビューポイントが5箇所にあり、落ち着いてじっくりと散策を楽しむことができるのです。
豪雪地帯として知られる山間部なので冬季のツーリングは避け、春〜秋がお勧め。季節毎に変化のある景色が楽しめることは請け合いです。もちろん雪に覆われる冬場の景色も素敵でしょう。9月と2月にライトアップイベントが開催されるそうなので興味あるなら下記「五箇山観光情報サイト」をチェックしておきましょう。
基本的に通常の営業時間は8時30分〜17時まで。急ぎ足でサクッと周遊するなら1時間程度で済ませることも可能です。また五箇山インター方向へ9kmほど戻ると日帰り温泉入浴施設の「くろば温泉」(600円)。国道156号線を逆に砺波方向へ約10km行くと「新五箇山温泉 ゆ〜楽」(平ふれあい温泉センター・620円)もあります。
周辺都市の金沢までは県道27号線でだいたい47km。富山までは国道359号線ルートで約57km。そして高山までは東海北陸自動車道経由で74km程度。相倉はこの3箇所(三角点)のだいたい中間に位置しているので、関東からなら松本経由、名古屋からなら岐阜経由、関西からは滋賀経由かあるいは福井経由、そして東北からなら新潟あるいは長野経由で向かうのが順当なところ。主目的地を「相倉集落」に決めて往復するも良し、集落の中にある民宿泊と言うのもなかなか乙なツーリングになると思います。
一泊すれば、また別世界の雰囲気が楽しめる。
富山県南砺市相倉 (JR城端線「城端」駅から車で約20分/約15km)
山間の自然と調和する集落には美しい空気が漂う。
五箇山観光情報サイト
URL:gokayama-info.jp