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株式会社ホンダ・レーシング(以下、HRC)は、FIM※1ロードレース世界選手権 MotoGPクラスに「IDEMITSU Honda LCR(イデミツ・ホンダ・エルシーアール)」より参戦している中上貴晶選手(なかがみ たかあき/千葉県 32歳)と、2025年からMotoGPマシン開発ライダーとして複数年契約に合意した。
(※1) FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
中上選手には、2025年からの日本でのテストをこれまで以上に充実させるとともに、日本と欧州のそれぞれのテストチームとの橋渡し役となり、テスト結果を相互に共有する役割も担ってもらうことになる。これにより、これまで以上にマシン開発の速度を上げ、MotoGPでの戦闘力向上を目指す。
中上選手は、2012年にMoto2クラスへ初参戦。Hondaが進めてきた、世界で活躍するアジア人ライダーを育成する取り組みの一環として、2014年からは「IDEMITSU Honda Team Asia(イデミツ・ホンダ・チーム・アジア)」より参戦してきた。Moto2クラスでは6年間にわたり戦い、2勝を含む14度の表彰台登壇を果たした。そして、2018年より最高峰のMotoGPクラスに昇格。MotoGPクラスでは7年間 IDEMITSU Honda LCRより参戦し、2023年のタイGPでは日本人初となるMotoGPクラス参戦100戦目を記録している。
なおモビリティリゾートもてぎで開催される「2024 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ 第16戦 MOTUL Grand Prix of Japan(10月6日決勝)」は、中上選手がMotoGPクラスのフル参戦ライダーとして走る最後の母国GPとなる。
IDEMITSU Honda LCR
中上貴晶選手
「この度、2024年シーズンでMotoGPレギュラーライダーとしてのキャリアを終えることを決断いたしました。これまであたたかく応援していただきましたファンの皆様には心から感謝を申し上げます。また長きにわたりサポートくださいました出光興産株式会社様、ならびにHonda様に改めて御礼を申し上げます。2025年からはHRCのマシン開発に携わることとなりました。MotoGPでの7年間の経験を生かして尽力できることは大変やりがいを感じており、とてもうれしく思っております。10月にもてぎで日本GPが開催されます。ここまで大変厳しい状況が続いてはおりますが、日本の皆様の声援をエネルギーに変え少しでも上位でフィニッシュしたいと思います」
株式会社ホンダ・レーシング(HRC)代表取締役社長
渡辺康治氏
「中上貴晶選手、延べ15年のロードレース世界選手権での戦い、本当にお疲れさまでした。日本人として初めてMotoGPクラスで7シーズン114戦以上出走し、ポールポジションも記録するなど、Hondaとともに活躍してくれたことを誇りに思います。そしてこれからも、HondaのMotoGPマシン開発ライダーとして携わってくれることを、大変心強く思います。HondaおよびHRCにとって今までに経験したことがない厳しいシーズンが続いていますが、この状況を1日でも早く脱するためには一層の開発体制の強化は必須であり、最高峰クラスで戦ってきた中上選手の経験やスキルに期待をしています」
中上貴晶(なかがみ たかあき)選手のプロフィール
生年月日:1992年2月9日(32歳)
出身地:日本 千葉県
主な戦績
2012 FIMロードレース世界選手権 Moto2クラス | 5位 |
2013 FIMロードレース世界選手権 Moto2クラス | 8位 |
2014 FIMロードレース世界選手権 Moto2クラス | 22位 |
2015 FIMロードレース世界選手権 Moto2クラス | 8位 |
2016 FIMロードレース世界選手権 Moto2クラス | 6位 |
2017 FIMロードレース世界選手権 Moto2クラス | 7位 |
2018 FIMロードレース世界選手権 MotoGPクラス | 20位 |
2019 FIMロードレース世界選手権 MotoGPクラス | 13位 |
2020 FIMロードレース世界選手権 MotoGPクラス | 10位 |
2021 FIMロードレース世界選手権 MotoGPクラス | 15位 |
2022 FIMロードレース世界選手権 MotoGPクラス | 18位 |
2023 FIMロードレース世界選手権 MotoGPクラス | 18位 |
2024 FIMロードレース世界選手権 MotoGPクラス(※2) | 20位 |