デイトナがドライブレコーダーの発表会を開催。ヘルメット装着型=お手軽な新モデルをお披露目!

デイトナから二輪用ドライブレコーダーのMioシリーズを発売開始してから4年、昨年に引き続き新モデルの発表会が行われた。今回も企画・製造を担当する台湾マイタック社の社長チャン氏も来日し、二輪用ドライブレコーダーの今後について熱く語った。併せて魅力的な新製品も紹介された。

去る8月29日、バイク用品メーカーデイトナが新型バイク用ドライブレコーダーの発表会を開催。当日はデイトナ代表取締役の織田哲司氏のほか、供給元となる台湾MiTAC社の代表取締役スティーブ・チャン氏も来日し、新製品の紹介と両社の二輪用ドライブレコーダーに対する想いなどが語られた。

司会進行役はバイク女子としても知られるタレントの梅本まどかさん。Mioのブランドアンバサダーにも任命されている。

発表会の進行は元SKE48でWRCをはじめとする多くのモータースポーツに関わり、バイク乗りとしても知られる梅本まどかさんが担当。まずは株式会社デイトナの代表取締役である織田哲司氏が登壇した。「マイタックさんと知り合ったのは2017年です。製品を発表さえていただいたのは2020年ですから、今年が5年目になります。以前は私どももオリジナルのドライブレコーダーを販売しておりましたが、ドライブレコーダーなどの電子機器は進化のスピードがものすごく早いものですから、我々のオリジナルブランドにこだわっていると、進化のスピードに追いつけなくなる可能性もありました。こうしたことから台湾でもビッグカンパニーであるマイタックさんの力を借りて、日本でも2輪用ドライブレコーダーを普及させるべく取扱を開始しました。日本は世界に通用するバイクメーカーが4社もありますし、電子機器メーカーも多いことから、マイタックさんも日本でドライブレコーダーを普及させたいという思いが強く、共感する部分も非常に多いです。現在日本では以前にはなかったような事故も発生しているにも関わらず、二輪用ドライブレコーダーはあまり普及していません。聞くところによると新車での装着率は2台に1台程度という話もあるようですが、実際にライダーが集まる道の駅などでバイクを観察してみても、10台に1台付いているかいないかという印象を受けました。もっと日本で普及が進むように、毎年こうして新製品が発表できるようにしたいと思っています」と2輪用ドライブレコーダーを普及させたいという思いを語った。

株式会社デイトナ代表取締役織田哲司氏。2輪用ドライブレコーダーの普及について語った

続いてMioの開発・製造を行っている台湾マイタック社代表取締役のスティーブ・チャン氏が登壇。「Mioの発売によりドライブレコーダー生産を開始してから15年になります。この間に車用、モーターサイクル用を合わせ、全世界で1000万台以上を出荷しています。マイタックでは全て自社で開発を行い、自社工場で生産を行っているので、高い品質の製品を生産し続けることができています。モーターサイクル用レコーダーの開発は、四輪用に比べて難易度が高く、防水や防振の対策をする必要があり、チャレンジングなものでした。モーターサイクル用のドライブレコーダーを手がける以前には、アウトドア用のナビゲーションを生産していましたので、そのノウハウや四輪用ドライブレコーダーなど全てのテクノロジーをつなぎ合わせてモーターサイクル用ドライブレコーダーを開発しました。台湾には約1200万台のバイクが走っていますが、まだまだモーターサイクル用ドライブレコーダーの普及率は高くありません。引き続きシェア拡大するように努力しています。Mioの製品にはAll About Youという文字が入っていますが、全てはエンドユーザーのためにという思いが込められています。ユーザーの皆様が抱える不満や問題を解決するため、我々が持つ知識やテクノロジーを使った製品を開発し続けたいと思っております」

マイタック社代表取締役スティーブ・チャン氏は、日本でドライブレコーダーをもっと普及させたいという思いを語る

今回の発表会ではすでに販売が開始されている「MiVue M802M」と今後の発売が予定されているヘルメット装着タイプの「MiVue MP30GPS」の2つのモデルが紹介された。

MiVue M802M

2019年にM760Dが販売を開始してから、4モデル目となるM802WDは、記録に特化したベーシックモデル。ドライブレコーダーに必要な機能は全て盛り込みながらも、価格を抑えている。2輪用MioシリーズのトップモデルにあたるM820WDの兄弟モデルにあたり、一部の機能を省いているものの記録する基本機能はそのまま、録画する映像サイズはフルHDの1080ピクセル、フレームレートは58fpsと高速で、大切な瞬間を鮮明に記録してくれる。GPSを内蔵しているので映像を記録した場所をしっかり記録。ファイルフォーマットはSuperMP4を採用して安全、確実にデータを書き込み、多くの機器で再生が可能。専用のアプリをスマホにダウンドーロすれば、記録した映像をすぐに確認することもできる。また、前後のカメラ、本体ユニットともにコンパクトなので取り付け場所を選ばない。

Spec

  • 解像度/フレームレート            1,080p/58fps ・ 1,080p/29fps
  • カメラ映像素子              2 Mega Pixel Sensor(FHD)
  • 有効画素数        200万画素
  • 視野角  フロント / リア共136.6°(水平115.6°、垂直61.6°)
  • F値       F1.8
  • レンズ  2Glass+4Plastic
  • ファイル形式    Super.mp4(H.264)
  • 記録メディア    micro SDHC32GB SDXC256GB以下(Class10)(※)
  • Wi-Fi    有
  • GPS      有(GPS ・ GLONAS ・ GALILEO ・ BeiDou ・ みちびき)
  • G-センサー       有
  • 防水性能            本体:IP65
  • カメラ/コントロールスイッチ/コネクター:IP67
  • バッテリー        スーパーキャパシター
  • 本体サイズ        重量65.8mm × 64mm × 22.6mm(突起部除く)
  • 135g(ケーブル含む)
  • カメラサイズ    36.9mm × φ28mm(カメラステー、突起部除く)
  • 65g(ケーブル、カメラステー含む)
  • コントロールスイッチ  57.5mm × 26.4mm × 18.6mm(突起部除く)
  • 94g(ケーブル含む)
  • 標準価格:4万700円

MiVue MP30GPS

本体をヘルメットに装着したマウントに差し込んだ時点で電源がONになり、自動で録画を開始するので、煩わしい操作がなく簡単に使うことができる、コンパクトなワンボディタイプのドライブレコーダー。コンパクトながら記録する動画は2Kの1440ピクセル、フレームレートは29fpsとなっている。HDR機能も搭載しているので、暗い場所や極端に明るい場所でも記録が可能。大容量バッテリーを備えているので連続で4.5時間の撮影ができる。その日に走行した記録としてタイムラプス撮影やGPSでの走行記録も可能になっているので、ツーリングの記録としても活躍する。複数台バイクを所有しているユーザーや、レンタルバイクなどでも使用できる。発売は年内を予定しており、価格は2万円台後半になりそうだ。

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橘 祐一 近影

橘 祐一