スズキの4気筒ピュアスポーツGSX-S1000がマイナーチェンジでメーターにカラー液晶採用

GSX-R1000から引き継がれるスズキ伝統の並列4気筒エンジンを搭載するピュアスポーツGSX-S1000がマイナーチェンジ。ついにカラー液晶メーターの搭載で、スマホとの連動もできるようになった。
DOHC4気筒のパワーを気軽に楽しむことができるアグレッシヴなデザインのストリートファイター

10月20日、静岡県浜松市のスズキ浜松工場で開催されたGSX-S/Rミーティングにて、並列4気筒エンジンを搭載するGSX-S1000の新型モデルが世界初公開となった。

GSX-R1000から引き継がれるDOHC並列4気筒は150psでパワフル&スムーズ

スーパースポーツのDNAを受け継いだピュアスポーツGSX-S1000がマイナーチェンジされ、10月25日から販売が開始された。今回のマイナーチェンジでは艶消しのシルバーをベースにブルーのポイントカラーとした新色の「マットソードシルバーメタリック」が追加された。落ち着いた艶消しのシルバーをベースに、シュラウドやホイールをスズキスポーツらしいブルーのカラーをプラス。アグレッシブなデザインにもマッチしている。イメージカラーである「トリトンブルーメタリック」とシックな「グラススパークルブラック」も継続して採用された。

マットシルバーを基調とした新色マットソードシルバーメタリックが新たに加わった
シックで精悍なイメージの「グラススパークルブラック」も引き続きラインナップ。

カラー以外の大きな変更は、メーターがこれまでの反転液晶からカラーTFT液晶となったことだ。新採用の6.5インチフルカラーTFT液晶マルチインフォメーションディスプレイは、二輪車専用に開発され、傷がつきにくく、明るい光の下でも視認性を向上させる反射防止コーティングが施されている。スピードや回転数などの運転状況、設定、システムなどの表示だけでなく、スズキ二輪車初導入となる二輪車専用アプリ「SUZUKI mySPIN」に対応し、アプリをインストールしたスマートホンと連携して、地図の表示や音楽の再生、電話の発話も行うことができる。「SUZUKI mySPIN」はiOS、Androidともに対応している。

カラーTFT液晶ディスプレイは昼間でも見やすい。スマホと連動してナビの表示もできる。

液晶の表示はスズキ・オンロード・スポーツのイメージカラーであるブルーをワンポイントに使用。ホワイトが基調のデイモードとブラックが基調のナイトモードの表示を自動、または手動で切り替え可能。ディスプレイの両サイドにはLEDのインジケーターがレイアウトされている。イグニッションをONにするとGSX-S1000のイメージに合わせたグラフィックアニメーションを表示する。

価格は150万7000円、10月25日より日本国内で販売が開始される。

主要諸元

  • 型式:8BL-EK1AA
  • 全長/全幅/全高:2,115mm/810mm/1,080mm
  • 軸間距離/最低地上高:1,460mm/140mm
  • シート高:810mm
  • 装備重量:214kg
  • 燃料消費率(国土交通省届出値:定地燃費値):21.2km/L(60km/h) 2名乗車時
  • WMTCモード値:16.2km/L(1名乗車時)
  • 最小回転半径:3.1m
  • エンジン型式:水冷4サイクル直列4気筒DOHC4バルブ
  • 総排気量:998cm3
  • 内径×行程:73.4mm × 59.0mm
  • 圧縮比:12.2
  • 最高出力:110kW〈150PS〉/11,000rpm
  • 最大トルク:105N・m〈10.7kgf・m〉/9,250rpm
  • 燃料供給装置:フューエルインジェクションシステム
  • 点火方式:フルトランジスタ式
  • 燃料タンク容量:19L
  • クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング
  • 変速機形式:常時噛合式6段リターン
  • フレーム形式:ダイヤモンド
  • ブレーキ形式(前/後):油圧式ダブルディスク(ABS)/油圧式シングルディスク(ABS)
  • タイヤサイズ(前/後):120/70ZR17M/C(58W)/190/50ZR17M/C(73W)

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