見た目と色だけでも価値あり! もちろん走りも軽快です。|ベスパ・スプリントS150はワンランク上の軽二輪スクーターだ

2024年、イタリアのピアッジオ社がベスパの「プリマベーラ」と「スプリント」をモデルチェンジし、6月1日から日本での販売をスタートした。今回試乗したのは専用カラーをまとうスプリントS150。最新のスモールボディシリーズの走りやいかに。

REPORT●大屋雄一(OYA Yuichi)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

ディテール解説

パンクした際にすぐホイールを着脱できるようにと考案された片持ち式のシングルサイドアーム。ホイールは前後とも12インチで、2024年モデルでは新しいスパイラルパターンの6本スポークに。フロントのブレーキディスクはφ200mmで、ABSを標準装備する。
エンジンはi-getと名付けられた155cc空冷4ストローク単気筒SOHC3バルブで、最高出力は12.3HP(12.5ps)。リアショックユニットは左側のみで、4段階のプリロード調整が可能だ。リアブレーキはφ140mmドラム。
2024年モデルで新デザインとなったミラーをはじめ、スイッチボックスやバーエンドまでメッキ→ブラックで統一されるのがS150の特徴だ。
指針式のスピードメーターと液晶ディスプレイを組み合わせたメーターパネルも新デザインへ。最高速度や平均速度、瞬間燃費、平均燃費などの各種情報が表示可能だ。
2024年モデルではレッグシールドの内側(バックシールド)にブラックのパネルを新採用。フロントインナーボックス内にはUSB電源ソケットあり。
引き出し式のコンビニフックがシート前方に設けられる。
シート下のラゲッジボックスにはアライのジェットヘル(VZ-RAM、59-60サイズ)が収納できた。後方にフューエルキャップあり。
特徴的な角型のヘッドライトは2018年にLED化され、2024年モデルで前後ウインカーもLEDに。合わせてステアリングコラムカバー(通称ネクタイ)とホーン用スリットも新デザインに。試乗車には純正アクセサリーのフライスクリーン(スモーク、1万7600円)が装着されていた。
LEDテールランプも新デザインに。S150ではレンズ外周のトリムパーツもブラックとなる。
純正アクセサリーのリアラック(ブラック、2万9040円)は、スプリングの強い力で自動的に跳ね上がる仕組みのため、やや使いづらい。

ベスパ スプリントS150 主要諸元

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著者プロフィール

大屋雄一 近影

大屋雄一

短大卒業と同時に二輪雑誌業界へ飛び込んで早30年以上。1996年にフリーランス宣言をしたモーターサイクル…