大人のためのスクーターを発見!|水冷エンジン搭載のベスパ・GTS150クラシック、おおらかな走りがとにかく心地よい。

昨年、ベスパのフラッグシップであるGTSシリーズがモデルチェンジし、キーレスシステムの導入をはじめ、細部をブラッシュアップした。今回試乗したのはクロームメッキパーツによる優美な佇まいが特徴的なGTS150クラシック。12月25日まで純正アクセサリーのプレゼントキャンペーンが実施されているので、買うなら今がチャンスだ!

REPORT●大屋雄一(OYA Yuichi)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

ディテール解説

ベスパ伝統の片持ち式ボトムリンクサスは、見た目こそ従来とほぼ同じだが、2023年モデルで新型になったとのこと。ニッシン製キャリパーの取り付けピッチが異なることからもそれが確認できる。フロントディスク径はφ220mmで変わらず、ABSを標準装備する。前後12インチのホイールは5本から10本スポークデザインに。
エンジンはi-getと名付けられた155cc水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブで、最高出力は15.6HP(15.8ps)。オン/オフ可能なアイドリングストップ機能や、ASR(アンチ・スリップ・レギュレーション=トラクションコントロール)を備える。リアショックユニットは左右にあり、4段階のプリロード調整が可能だ。リアブレーキはφ220mmディスク。
スイッチボックスが独立したデザインとなり、右側にシートオープナースイッチ、左側に多機能メーターを操作するジョイスティックが新設された。ミラーは丸型からスクエアなタイプへ。
指針式のスピードメーターと液晶ディスプレイを組み合わせたメーターパネルも新デザインへ。液晶は画面が大きくなり、左右にバーグラフ式の水温計と燃料計を配置する。
ついにベスパもキーレスシステムを採用。メインスイッチの位置は変わらない。
フロントインナーボックスの中にはUSB電源ソケットあり。その上方に可倒式のコンビニフックを設ける。
シート下のラゲッジボックスは前後方向には長いが、ジェットヘルやフルフェイスを収納できるだけの深さはない。後方にフューエルキャップあり。
ヘッドライトをはじめ灯火類はLED。試乗車は純正アクセサリーのウインドスクリーンミドル(2万5850円)を装着していた。
LEDテールランプは2023年型で新デザインに。
純正アクセサリーで車体と同色のトップボックス(3万6850円)が用意されているのがうれしい。ジェットヘルやフルフェイスもご覧のとおり余裕で収納可能だ。
リンク機構を駆使した可倒式のタンデムステップ。不使用時はボディに美しく収まる。

ベスパ GTS150クラシック 主要諸元

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著者プロフィール

大屋雄一 近影

大屋雄一

短大卒業と同時に二輪雑誌業界へ飛び込んで早30年以上。1996年にフリーランス宣言をしたモーターサイクル…