関係者以外立ち入り禁止のオークション会場が見られる!『バイクセンサー秋の祭典』はライダー必見のイベントだった!?

中古車情報サイト「BDSバイクセンサー」が主催する『第4回BDSバイクセンサー秋の祭典』が、2024年11月16日(土)に中古バイクオークション会場であるBDS柏の杜会場で行われた。このイベントは年に1度のバイクファンのための祭典で、今年は開催を8月から11月に移しての開催となった。今回はフリースタイルモトクロス(FMX)やステージイベントなど内容盛り沢山のイベントをリポートする。
REPORT&PHOTO:山崎 龍(YAMAZAKI Ryu)

“バイクの季節”の秋開催になったバイクファンのためのお祭り!

2024年11月16日(土)、『第4回BDSバイクセンサー秋の祭典』が株式会社ビーディーエスの本社であり、国内最大規模の中古バイクオークション会場であるBDS柏の杜会場で開催された。

朝9時半のゲートオープンと同時に大勢のバイクファンが会場となったBDS柏の杜になだれ込んできた。

このイベントは中古車情報サイト「BDSバイクセンサー」が主催する年に1度のバイクファンのためのフェスティバル。2017年に開催された『柏まつり』をリニューアルし、2022年からは『BDSバイクセンサー 真夏の祭典』として毎年開催されていた。しかし、近年の酷暑により8月の炎天下で屋外イベントを実施するのは困難との判断があったのだろう。今年は開催日を秋へと変更しての開催となった。

BDS柏の杜の駐車場・駐輪場は無料で利用できる。

FMXパフォーマンス、ステージイベント、即売会と内容盛り沢山

このイベントは誰もが楽しめるコンテンツが盛り沢山。今回は2年ぶりに復活したフリースタイルモトクロス(FMX)をはじめ、オフロード体験走行やトライアルバイク体験、オフロードモデル試乗会、身体に障害を持つ人向けのパラモトライダー体験走行会、電動キッズバイク体験などの体感型アトラクションや、ヨーヨー釣りやスーパーボールすくいが楽しめるキッズ向けの縁日コーナー、BDSバイクセンサー掲載の優良バイクショップやパーツ・アパレル用品メーカーによる展示即売会などが行われた。

2022年以来、2年ぶりに復活したフリースタイルモトクロス(FMX)の迫力のパフォーマンスに会場は大変な盛り上がりを見せていた。

車両の展示スペースでは、輸入車を中心に最新型のバイクが展示され、ハーレー・ダビッドソンやドゥカティ、トライアンフなどの日本でも人気のブランドのほか、ファンティックやキャバレロ、モトグッチ、F.Bモンディアル 、ベネリ、ロイヤルエンフィールド、BRIXTON、ヒョースンなど、実車に触れる機会がなかなかない海外メーカーのバイクが多数出展された。

バイクショップやパーツ・アパレル用品メーカーによる展示即売会エリア。イベント限定特価で様々なアイテムが販売されたほか、輸入車を中心に最新モデルが展示された。

展示車両には実際に跨ったり、エンジン音を確認することもできた。これには日頃国産バイクに乗るライダーたちも興味津々の様子だった。

車両展示スペースに並べられたキャバレロ。日頃なかなか実車を見る機会のない輸入車に直接触れて跨がれるチャンスだ。

ステージでは文化放送の人気ラジオ番組「おかしば」とのスペシャルコラボによる「ますだおかだ」の岡田圭右さんのトークライブのほか、BDSバイクセンサー公式YouTubeでおなじみの竹川由華さん、柴田直美さん、平嶋夏海さんによるガールズライダートークショー、声優・歌手・グラビアアイドル・YouTuberとマルチに活躍する夜道雪さんや『LinQ』のメンバーとして活動するバイク好きアイドルの髙木悠未さんによるトークショーも行われた。

『第4回BDSバイクセンサー秋の祭典』はステージイベントも充実。写真はバイク好き声優の夜道雪さんのトークショーの様子。

中古バイクオークション会場の見学ツアーも開催

さらに、このイベントは国内でも有数の中古バイクオークション会場での開催ということもあり、一般にはあまり知られていない中古車オークションの世界を垣間見ることができる見学ツアーも開催された。

イベントがBDS柏の杜会場で行われたこともあり、日頃一般人が立ち入れない中古バイクオークション会場の見学会も開催された。

ツアーは45分ほどでオークションの仕組みを解説した映像を視聴したあと、競りが行われる会場や車両の整備や修理を行う「BDSレストアショップ」などの各種施設を見学し、最後は旧車や希少車などが保管される「プレミアムオークション展示ルーム」を自由に見て回れるというもの。

会期中、車両展示場は一般の来場者の立ち入りは禁止されていたが、オークション会場見学会の参加者に限って一部エリアの見学が許された。
見学ツアーでは展示場・検査ブースでのBDSスタッフによる車両点検・評価の実演も見ることができた。

普段、一般の人は立ち入ることができない場所ということで、参加者は大いに関心を持ったようで、中古車オークションの仕組みを楽しみながら学ぶことができたようだ。

プレミアム展示場には希少車や高級車が並んでいる。見学ツアーではこれらの車両を間近で見ることができた。写真は楕円ピストンエンジンを積むホンダNR500。
筆者が感激したのがベネリ・トルネード900Tre。現在の中国・銭江グループ傘下に入る前、復活したベネリが2002年にリリースしたフラッグシップスポーツ。ラジエターがリアに配置され、テールのふたつのファンで強制的に空気を排出すると言うもの。実車を見るのは初めて。

空中をバイクが飛ぶ! 回転する! 迫力満点のFMXパフォーマンス!

カタパルト(ジャンプ台)から飛び立った専用のモトクロスバイクが、プールと同じ25mの距離を飛び、スロープへと着地する。その間にライダーが技術の粋を尽くしてパフォーマンスを披露する。

そんな充実したイベントプログラムの中で、いちばんの盛り上がりを見せていたのは、やはりFMXのパフォーマンスだろう。ジャンプ台から見上げるほど高く飛び立ったライダーたちはバイクを自由自在に操り、「ワンハンダー」や「ノーハンダー」と呼ばれるハンドルバーから手を離したり、「ウィップ」と呼ばれる空中でバイクを横倒しするパフォーマンスを繰り出したあと、大技の回転技を連発。トリは4台トレインによるジャンプパフォーマンスという驚異のトリックを披露する。驚異のトリックの連続集まった観客全員の目が釘付け。極限のスリルと感動に会場は万雷の拍手で沸いた。

この日、計3回開催されたFMXはいずれの回も大入り満員。驚異のトリックに観客は万来の拍手を送った。
最後のパフォーマンスは「トレイン」と呼ばれる全車連続ジャンプ。4台のモトクロッサーが間をおかずに空中パフォーマンスを披露する様子に観客の目は釘付けに。

FMXによるパフォーマンスは10時30分~11時、12時30分~13時、14時30分~15時の3回開催され、いずれの回もFMXステージの前は大勢の観客で賑わいを見せていた。このバイクによる華麗な空中ショーを見るだけでも今回のイベントに足を運ぶ価値があった。

FMXライダーはファンサービスも忘れない。
FMXに用いられた専用のモトクロッサー。

こんなにも充実したコンテンツが目白押しであるにもかかわらず『第4回BDSバイクセンサー秋の祭典』は参加無料!
駐輪場もタダで利用できるというのだから主催者の「BDSバイクセンサー」は太っ腹と言うしかない。来年の開催日時やイベント概要などは今のところ明らかにはされていないが、今回の成功により次回以降も気候の良い秋開催のイベントになることはほぼ間違いない。今年来場できなかった人は、ぜひ来年こそ参加されてはいかがだろうか?

イベントの様子や展示されていたバイクをまとめてご紹介!

日本移植支援協会のブースでは、広報活動の一環として行われているレース活動について紹介していた。
日本移植支援協会が展開するグリーンライダープロジェクト(臓器移植の意思表示してドナーカードを携帯するライダーを増やすためのプロジェクト)では、協力するケイズスタイルのカスタムバイクを展示していた。
ドレミコレクションのブースではZ900RSベースのZ1000(ローソンスタイル)を展示。
ドレミコレクションがプロデュースしたGPZ900RS用のチタン燃料タンク(右)。驚異的な軽さの燃料タンク。独自のノウハウによりアルミタンク用金型で製作したとのこと。難しいチタンの溶接も完璧でファン垂涎の一品。
SuperSproxの外周スチール&本体ジュラルミンの軽量スプロケット。耐久性と軽さを両立させた製品だ。
高性能なサスペンションを展示していたNITRONのブース。
高品質ながらリーズナブルな価格ながら高品質で最近注目を集めているASTONEのヘルメット。筆者も愛用しているカーボンヘルメットは軽くて使いやすい。
オフロード体験走行やトライアルバイク体験とオフロードモデル試乗会の会場の様子。
子どもを対象にした電動キッズバイク体験。
身体に障害を持つ人向けのパラモトライダー体験走行会では、全盲の障害を持つ人がバイクに体験走行。安全に配慮した的確な誘導でこのあと自走によるライディングを体験した。
一般社団法人SSP(サイドスタンドプロジェクト)では定期的に障害者のためのバイク体験走行会を開催している。
ハーレー・ダヴィッドソン メガ松戸の車両展示。
正規ディーラー・グッドウッドによるBMWの展示。
ヒョースン・ジャパンは魅力的なボバーを2台展示。
モトショップ松戸のクロニクルは今回ロイヤルエンフィールドやCF MOTOなどを中心に展示していた。
ピンストライパーの「虹色屋」のビートンさんによるピンストライプの実演が行われた。
「虹色屋」のブースではバイクへポスカを使ってのお絵描き大会も開催。
15時からは恒例のチャリティーオークションが開催された。高額な商品がお安く落札するチャンスだ。
今回のチャリティーオークションの目玉はヤマハYZF-R25。落札金額は伏せるがかなりお得な価格で落札された。

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著者プロフィール

山崎 龍 近影

山崎 龍

フリーライター。1973年東京生まれ。自動車雑誌編集者を経てフリーに。クルマやバイクが一応の専門だが、…