ピアジオ ビバリー310(2025年モデル)
ピアジオからリリースされているミドルスクーター「ビバリー」は2001年に発売開始。卓越した安定性と乗り心地を実現したパワフルなスクーターとして中型スクーター市場を活性化するなど、欧州では現在でも高い人気を誇っている。
登場から20年後の2021年、ビバリーは全面的なイメージチェンジを遂げ、モダンな今風の外観に変更。ただしスポーティーなハイホイールスクーターと、高級GTとの融合という他モデルにはない独自のスタイルはそのままに、用途が幅広く、シティーユースや中長距離ツーリングもこなせる真のクロスオーバーモデルとして君臨。
新型となる2025年モデルのビバリーは 新しい排ガス規制「ユーロ5+(プラス)」に適合した水冷4ストローク単気筒エンジンのストローク長を63mmから70mmにロング化し、排気量を既存の278ccから310ccにアップ。これにより車名は「ビバリー310」に変更。最高出力は27.7馬力まで引き上げられた。
ビバリー310は燃料タンクをフットボード下の車体中央部に配置することで、シート下収納スペース容量を増加。シートから降りずに燃料を補給できること。またマスの集中化(質量配分を中央部に集中させること)による乗り心地の向上も実現した。
フレームは高耐性のスチールチューブとプレス板金を組み合わせたツインクレードル式。フロントフォークはショーワ製Φ35mm正立型。リアショックはショーワ製複動式ショックアブソーバーを採用。
中高速域での走行安定性も良好な大径ホイールは、フロント16インチ・リア14インチの異径サイズに設定。オシャレなデザインのホイールは、軽量なアルミ製W型7本キャストとし、タイヤはフロント110/70-16、リアは140mm幅の140/70-14というワイドサイズをチョイス。
前後ブレーキは安定した制動力を発揮するディスク式とし、フロントΦ300mm・リアΦ240mmのディスクローターを組み合わせ。前後ブレーキには2チャンネルのABSも標準装備。トラクションコントロールとの組み合わせで、安全性と安定感を大幅に高めた。
容量36リットル&容量52リットルのトップケース、3段階の調整が可能なシートヒーター、4段階の温度調整が可能なグリップヒーター、電子盗難防止システムなど、利便性に優れた専用アクセサリーも充実。
ビバリー310は洗練された上品な仕上がりのスタンダード版(ビバリー)と、スポーティなイメージのS(ビバリーS)の2種類をラインナップ。