ホンダドリームCBM72|かつての名車を次世代のかたちにモディファイ|ヨコハマ・ホットロッド・カスタムショー2024

1961年(昭和36年)に発売開始されたホンダ・ドリームCBM72をオマージュし、ワンオフのアルミ製外装パーツなどでカスタマイズ。ベース車両は1960年(昭和35年)に登場したホンダの名車・ドリームCB72。
2024年12月1日(日)にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催された日本最大級のカスタムカー&カスタムバイクイベント「ヨコハマ・ホットロッド・カスタムショー(HCS)2024」。32回目を迎えるこのイベントには、ビルダーたちが手掛けたハイレベルな作品が全国から集結。写真は1961年(昭和36年)に発売開始されたホンダのビンテージモデル「ドリームCBM72」をオマージュしてカスタマイズされた「TEMPIO 300」。
PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
イベント主催:MOONEYES(ムーンアイズ) https://www.mooneyes.co.jp/

「ホンダ ドリームCBM72」とは?

1960年(昭和35年)に登場したホンダの名車・ドリームCB72。
ドリームCB72をベースに、日常での使いやすさを追求した「ドリームCBM72」。

1959年のロードレース世界選手権マン島TTレースに初出場し、培った技術を反映したホンダのスーパースポーツマシン「ドリームCB72」。同車は空冷4ストローク2気筒SOHC 2バルブ247ccエンジンを搭載した、世界市場に向けて開発された高性能モデルだ。

この「ドリームCB72」をベースに、日常での使いやすさを追求したモデルが「ドリームCBM72」。「ドリームCB72」との違いは、落ち着いたカラーリングとセミアップハンドルの採用。また360度クランクの導入による低中速域での扱いやすさ。“古き良き日本”を感じさせる懐かしいスタイリングも大きな魅力。

車名:TEMPIO 300/製作:ASK.Motorcycle/ベースマシン:ホンダ ドリームCB72

空冷4ストローク2気筒SOHC 2バルブ247ccの高性能エンジンを搭載した「ホンダ ドリームCB72」をベースに、大衆モデル「ドリームCBM72ホンダ」の外観をオマージュしたカスタマイズを実施。
外装類をワンオフのアルミ製で構成し、一体感のあるバランスの良いフォルムにアレンジ。シートはビンテージ風にデザインされたシングル式。
ヘッドライトケース、ハンドルカバー、フロントフォークカバーの一体感もGOOD。前後フェンダーはカーボン製。
上下二段式の縦長LEDヘッドランプ、薄型ウインカー、アルミ製カバー類で近未来的なフロントマスクを獲得。
アルミ製のサイレンサーカバー、リアショックカバー、テールカウル、薄型ウインカーで構成されたリア周り。テールカウル一体型のテールランプはビンテージ感が漂う大型タイプを採用。

ホンダ ドリームCB72がベースの、日本製バイクの懐かしさがふんだんに詰まった大衆モデル「ドリームCBM72」をオマージュして製作したのが、写真の「TEMPIO 300」。TEMPIOとは、イタリア語で神殿を意味する。

「ドリームCBM72」をイメージしたその外観は、ビンテージ感を押し出したデザインのワンオフアルミパーツ群でドレスアップ。ガソリンタンク、LEDヘッドランプケース、ハンドルカバー、フロントフォークカバー、サイドカバー、シートカウル、サイドカバー、キャブレターガード、リアショックカバー、チェーンカバー。また2本出しダウンマフラーのサイレンサー部もアルミでドレスアップ。

2本のエキパイが伸びるツインエンジンは、腰上&腰下ともノーマルのシルバーからブラックアウト化して、シルバー×ブラックのツートンカラー感を増幅。ハンドルカバーに装着された薄型ウインカーや透明のミニメーターカバー、カーボン製の前後フェンダーなど、細部にアクセントを効かせているのも見逃がせないところ。

レトロさと近未来感をコラボさせたフロント周り。
ハンドルカバーに装着された薄型ウインカーや透明のミニメーターカバーなど、細部にワンポイントアクセントを投入。
ノーマルはハンドルポスト固定型のバー式だが、こちらはスーパーカブをイメージさせるハンドルカバーを採用。中央部に配置されたメーターは横長タイプのデジタル式。
前後18インチホイールのリム・スポーク・ハブはフロントフォークカバーと同質の艶消し加工を実施。フロントタイヤサイズは3.00-18。
前後フェンダーは軽量で頑丈、またカスタム度の高いカーボン製を採用。
ノーマル形状をベースにアレンジを加えたアルミのガソリンタンクカバー。
アルミのサイドカバー・シートカウル・リアショックカバー・サイレンサー・チェーンカバー、またカーボンのリアフェンダーを組み合わせ、レトロ感とスポーツ感を融合。
リアウインカーは薄型タイプを両サイドに配置。テールランプは縦長の大型タイプをチョイスして懐かしさを演出。
バンク角を稼げるスポーツモデルに多用の逆三角形型左右2本出しマフラーやリアショックカバーでサイバーチックなフォルムにアレンジ。
キャブレターには吸気効率に優れたレーシーなエアファンネルを組み合わせ、両サイドにアルミカバーをコーディネート。
ブラックアウト化など完璧にレストアされたエンジンは、“昔の空冷エンジン”ならではのゴツくて味のあるレトロな雰囲気が特徴。マフラーのエキパイが接続される排気ポート部には、大型の空冷フィンを設けたフランジを導入。

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