ズボラな人と相性が良いかも? バイク用ポンチョ、雨用ポンチョを使い倒してみた【1回目(全2回)】

ライダーの天敵と言えば、冬の寒さ(地域によっては雪も)と夏の暑さ。加えて季節を問わずに訪れる雨だろう。最近雨の日に「カッパを着るのはメンドくさいなー」と思う筆者が通販サイトで見つけたのが、雨ガッパよりも手軽に着用できそうな雨用ポンチョ。頭上からズボッと身体に被せるだけで、雨ガッパ並(ひょっとしたらそれ以上!?)に雨を凌げそうなこのアイテムに注目してみた。
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
TESTER/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
購入サイト https://store.shopping.yahoo.co.jp/raimu-house/r221001-01n.html

着脱も簡単で、オシャレ?な通販のポンチョ。その耐雨性と利便性は?

雨の日のバイク乗車に欠かせないのが、雨ガッパの着用。乗車前に上着を着てズボンを履き、目的地の職場などでこれらを脱いぎ、ハンガーに掛けて干す……。あー、文字に書き起こすだけでチョーメンドくせー。

そんなメンドくさがり屋の筆者がネットショップで見つけたのが、美男&美女の海外モデルさんを起用した、ちょっぴりオシャレなポンチョ。頭からズボッと被るだけだから、雨ガッパよりも着用は簡単。加えて雨で濡れた後の面倒な脱ぎ作業も手間がなさそう。その使い勝手や利便性、また防雨性を探るべく、スマホの購入ボタンをポチっと押してみた。

Screenshot

購入サイト https://store.shopping.yahoo.co.jp/raimu-house/r221001-01n.html

レインコート レインウェア レイン ポンチョ 3XL 自転車 原付 スクーター バイク 雨具 梅雨対策 雨の日 ◇RIM-A32……購入価格:2208円(税込/送料込)

ポンチョの前面。写真のカラーはグレー。

購入したポンチョは、足元が開放されたウォークスルーのスクーターやスーパーカブ、加えて自転車や散歩、スポーツ観戦やアウトドアにも使えそうな、雨天時のお役立ちアイテム。イケメンの外国人モデルを起用した上記の広報写真を見る限り、このポンチョは身体をスッポリと覆い、雨からライダーの身体をしっかりとガードしてくれそうな予感。スペックは下記の通りだ。

◇ 仕様 ◇
カラー:グリーン、カーキ、グレー、イエローの各色
サイズ:3XL(前幅154cm、前縦122cm、後幅100、丈82cm)
素材:PVC
防水度/透湿度:非公表

※PVCとは......塩化ビニールを重合させたプラスチックの一種。5大汎用樹脂の1つで、安価で汎用性が高く、防水性に優れているのが特徴。重合度により用途は異なる。

送られてきたポンチョは、裁断も縫製もしっかりとしており、防雨性も期待大。まずはポンチョをじっくりとチェックしてみよう。

ポンチョの後面。素材には厚手のPVCを採用。手で触れてみると薄地のペラペラ感はなく、厚手ならではのしっかりとしたつくりが確認できる。
ポンチョ本体には当初「ポケットか?」と思わせた、左右のバックミラーを通過させるためのファスナー付き窓も採用。これはさり気なくも、超便利な機構。
ポンチョを着用したところ。筆者の身長は173cmで体重は60kg。撮影時は11月で外気温は過ごしやすい18℃。このポンチョは雨だけでなく、寒さも凌げそうだ。
こちらは背面。このポンチョは防水性に優れた厚手のPVC(塩化ビニール)を素材にしているため、雨天走行での防雨性も期待大。防水性能や透湿性を示す数値は明記されていない。
裾部がフリーとなるポンチョ形状のために外気を取り入れやすく換気もしやすいが、生地が分厚いためか、着用したまましばらく立っていると、若干の蒸し暑さを感じる(テスト日は11月で外気温度は18℃)。本体に通気孔はないが、これはぜひ採用して欲しいところ。
このポンチョには自転車の乗車や散歩、スポーツ観戦やレジャーなど、ヘルメット未着用時に重宝する、透明の「つば」とフェイスガードも付属。写真は両者を装着して着用したところ。なおフードにはゴム紐を採用した絞り調整機能が導入され、雨の侵入をシャットアウト。
透明の樹脂製フェイスガードは、ポンチョのフード部にボタン(2つの黒くて丸い部分)で固定するしくみ。
フルフェイスヘルメットとポンチョを着用したところ。車両はスーパーカブ50。ウォークスルー式のスクーターやスーパーカブには適しているが、ガソリンタンクを両ひざで挟み込むミッションスポーツモデルには向いていないかなと感じた。
イケメンのモデルを採用した購入サイトの写真ではバイク乗車時、両脚はほぼポンチョに覆われているが、今回のテスト車であるスーパーカブ50は、乗車時における両脚のひざ下はほぼ全開の状態。ただしレッグシールドのおかげで前からの雨は凌げそう。
このポンチョのもう一つの使い方を発見。それはポンチョをスッポリと脱いだ後、そのままバイクに被せたまま干せること。上着を脱ぎ、ズボンを脱ぎ、ハンガーに掛けて干して……という一連の作業から開放される。
バイクの前部も覆うこのポンチョは、フロントのヘッドライトやウインカーを活かすため、フロント部は透明ビニール仕様に設計。
透明ビニールの採用によりスピードメーターも確認OK。

防雨性を徹底テスト! 果たしてその結果は?

高圧洗浄機で強烈な放水を浴びせられている筆者。フェイスガードの奥に見える、哀愁と悲哀の表情に注目。

厚手のPVC(塩化ビニール)生地を採用した素材、裁断や縫製のつくり、着心地は特に問題なく、体感的にも肩の凝るような重量感はない。生地がやや厚手であり、“雨を凌ぐ”という性格上、若干の窮屈感はあるが、「しっかりと守られている」というイメージがある。

次なるテストは、実際にバイクにまたがり、高圧洗浄機を使って前方&上方から豪快に水を放水し、防雨性や防水性を徹底チェック。またポンチョを着用し、雨天時に走行テストを実施。

このポンチョ、かなりのコストパフォーマンスを発揮してくれる! 筆者に「これは何かの罰ゲームなのか?」、「オレに恨みでもあるのか?」と思わせた防雨&防水テストの模様は、「2回目」にて詳しくレポートします!!

※注:上記はあくまでも個人による感想であり、テスト環境、天候、体調等々により結果や感じ方等々は異なります。

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北 秀昭