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ホンダは、大型スポーツモデル「NC750X」と「NC750X Dual Clutch Transmission(DCT)」の一部外観変更と装備の充実を行い、2025年2月10日に発売した。価格は基準車が99万7000円(税込)、「Dual Clutch Transmission」が106万9200円(税込)。

今回のモデルチェンジでは、フロントまわりのデザインを一新し、よりシャープな印象を与えている。さらに、環境に配慮したバイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO™」をフロントスクリーンと外装の一部に採用。また、販売店から回収したホンダ四輪車の廃棄バンパーや、自動車や家電の製造過程で発生する余剰樹脂をリサイクル材として外装の一部に使用し、省資源化と製造工程でのCO₂削減に貢献している。

車体面では、新設計のホイールを採用し、軽快さと快適さ、そして操る楽しみを両立する剛性バランスを追求。これにより、車体の軽量化にも寄与している。フロントブレーキにはダブルディスクを採用し、安心感のある制動力を提供する。
装備面では、5インチフルカラーTFTメーターとマルチファンクションスイッチを導入し、視認性と操作性を向上。さらに、スマートフォン連携システム「Honda RoadSync」を標準装備し、利便性を高めている。DCT仕様の「NC750X Dual Clutch Transmission」では、DCTの油圧制御をアップデートし、より自然なスロットルレスポンスとスムーズな変速を実現している。

カラーバリエーションは、マニュアルトランスミッション仕様の「NC750X」にはスタイリッシュで落ち着いた印象の「マットディープマッドグレー」を設定。DCT仕様の「NC750X Dual Clutch Transmission」には、アクティブな印象の「ファイティングレッド」、スポーティで精悍な「エコブラックR」、そして「マットディープマッドグレー」の全3色を展開している。
「NC750X」シリーズは、扱いやすい低重心の車体設計と、優れた環境性能を持つ直列2気筒745ccエンジンを搭載し、使い勝手の良いラゲッジ収納などで幅広いユーザーから支持を得ている。今回のモデルチェンジにより、デザイン性や装備の充実が図られ、さらに魅力的なモデルとなった。

「NC750X」は、シーンを選ばないクロスオーバースタイリングが特徴で、日常の街乗りからツーリングまで幅広く対応する。また、スポーティーな走行性能と快適な乗り心地を両立しており、ライダーの多様なニーズに応えるモデルとなっている。
「NC750X Dual Clutch Transmission」は、ホンダ独自のDCTを搭載し、クラッチ操作なしでのスムーズな変速を実現。これにより、長距離ツーリングや市街地での走行でも快適なライディングを提供する。
さらに、今回のモデルチェンジでは、ライダーをサポートする電子制御技術として、スロットルバイワイヤシステム(TBW)を採用。これにより、ライダーの好みや走行シーンに応じて走行フィーリングを選択できるライディングモードを搭載している。

新設計のフレームは、向上した動力性能に対応しながら軽量化を実現し、より軽快な運動性能を獲得。また、ラゲッジボックスの容量を拡大するなど、利便性の向上にも寄与している。
初代「NC700X」の登場時は廉価であることが目立ったが、最新型ではその特徴はすっかり鳴りをひそめ、プレミアムなクロスオーバーに進化を遂げた。しかし、バリューの高さは変わらない特徴であり、今後も人気を維持するだろう。
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