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本田技研工業(ホンダ)は、「GL1800 ゴールドウイングツアー」の2025モデルとして、50周年記念エディションをヨーロッパで発表した。
生誕50周年記念カラー登場

ゴールドウィングは1975年に初めて発売されて以来、ホンダのツーリングバイクの象徴的存在に据えられてきた。その50周年を記念し、限定モデルや特別なペイントオプションも用意。オリジナルと最新モデルを組み合わせた「ハーフアンドハーフ」仕様が登場した。
2025年型の「ゴールドウィングツアー」は、ダブルウィッシュボーンフロントサスペンション、水平対向6気筒エンジン、7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)、7インチTFTスクリーンなど、数々のアップグレードが施されている。これにより、快適なツーリングライドと高い操縦安定性が実現された。新しいライディングモード(TOUR、SPORT、ECON、RAIN)は、ライダーのニーズに応じてパワーやブレーキ力を調整することができる。
スマホをWi-Fiで接続可能、スピーカーもアップデート

さらに、Apple CarPlay™やAndroid Auto™の接続がWi-Fi経由で可能になった。音質改善が施された新しいスピーカーも搭載されており、四輪車のような接続性と使用感を提供する。加えて、ナビゲーションシステムは、ジャイロコンパスによってトンネル内でもガイドが途切れないようにサポートされている。
装備面でも進化を遂げている。電動スクリーンは角度と高さが調整可能で、ライダーの快適性を確保する。シートはスエードと合成皮革で覆われ、長時間のツーリングでも快適な姿勢を保つ。パッセンジャー用のバックレストも角度が調整可能で、リラックスした乗車をサポートする。新しいTFTディスプレイは、ライディング情報、ナビゲーション、オーディオ情報を一目で確認でき、直感的に操作できる。
初代と現行型を組み合わせたミニチュアモデルが数量限定で付属

50周年記念エディションには、特別なカラーオプションが用意されており、「エターナルゴールド」「マホガニーブラウンメタリック」「ボルドーレッドメタリック」の3色が追加された。特に、先着の1,833台限定で、オリジナルと現行モデルが半分ずつ描かれたミニチュアモデルがセットになっている。
ライディングの性能にもこだわりが詰まっている。ダイキャストアルミニウム製ツインビームフレームとダブルウィッシュボーンフロントサスペンションによって、安定した走行性能が確保され、スムーズな操縦性が提供される。さらに、リアスプリングのプリロードやフロント・リアのダンピングレベルはライディングモードに合わせて電動的に調整可能で、走行状況に応じた最適なセッティングが可能だ。
DCTは低速域の接続性を改善

エンジンは、バルブ数を増やしコンパクト化され、最大出力93kW、最大トルク170Nmを誇る。スロットルバイワイヤシステムにより、4つのライディングモード(TOUR、SPORT、ECON、RAIN)に応じて、エンジンのパワー伝達が調整される。これにより、ライダーはどんな走行条件でも最適なパフォーマンスを楽しむことができる。
7速のデュアルクラッチトランスミッション(DCT)は、スムーズで高速なシフトチェンジを提供し、低速での操縦性も最適化されている。ウォーキングモードでは、前進や後退がゆっくりと行え、狭い場所での取り回しも楽になる。これにより、街中での操作や駐車時のストレスが軽減される。
「ゴールドウィングツアー」はその豪華さとともに、ツーリングに必要な全ての機能を兼ね備えているといっても過言ではない。ライダーにとって極上の旅のパートナーとなる一台である。50周年を迎えたこのモデルは、ホンダの技術力と伝統を感じさせる存在であり、ツーリングバイクの最高峰としての地位を不動のものにしている。
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