125ccの原付二種でもエンジンはVツイン。ヒョースン・GV125Sボバーの実力に驚嘆!

1978年に韓国で誕生し、現在はKRモータースの海外向け二輪ブランドとして生き続けているヒョースンが、2017年のEICMAで発表した125ccのクルーザーがGV125Sボバーだ。日本市場では2021年5月からユーロ5に対応した最新仕様が販売されている。原付二種クラスでは絶滅危惧種となっている2気筒、しかもV型の乗り味やいかに。

REPORT●大屋雄一(OYA Yuichi)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
取材協力●ヒョースンモーター・ジャパン(https://www.saku-corp.jp/hyosung/index.html)

ライディングポジション&足着き性(175cm/66kg)

シャシーは兄貴分のGV300Sと共有しているため、原付二種としてはやや大柄なライポジとなる。ステップはミッドコントロールと呼ばれる位置にあり、リラックスして乗車できる。
シート高は250ccのホンダ・レブルよりも20mm高いが、シート前方がほどよく絞り込まれているので足着き性は優秀。なお、オプションのソロシートも足着き性の印象は同等だ。

ディテール解説

空油冷DOHC4バルブ75度Vツインだった先代から、水冷SOHC2バルブ60度Vツインへ。シリンダーには新技術としてMONOブロック(メッキレス高シリコン含有アルミ材)を採用する。
日本導入モデルは最新の排ガス規制ユーロ5に対応。ミッションは5段だ。フレームはセミダブルクレードルで、シートレールは別体式。タンク左側前方にはUSB電源も備えている。
ブレーキはフロントに片押し式3ピストンキャリパーを採用。フットペダルを踏むと中央のピストンも作動する前後連動システムを導入する。フロントフォークはφ35mm正立式。
オールブラックのリヤショックは5段階のプリロード調整が可能だ。アルミキャストホイールはフロントが16インチ、リヤが15インチで、ティムソン製のタイヤを標準装着する。
クランプ部分がφ28.6mmのアルミ製テーパーハンドルを採用。燃料タンクは容量12.5ℓだ。
指針式の回転計と液晶パネルを組み合わせたメーターパネル。便利なギヤ段数表示もある。
標準装着のダブルシート。ライダー側の座面にはスウェード調の表皮を使用して上質感を演出。
シートは左右のボルト2本を緩めると取り外せる。写真はオプションのソロシート(12,980円)。

GV125Sボバー 主要諸元

エンジン形式 水冷4ストローク60°Vツイン
バルブ方式 SOHC 6バルブ
総排気量 124.7cc
ボア×ストローク 42.0mm×45.0mm
圧縮比 12.35:1
最高出力 9.9kW(13.5ps)/10,250rpm
最大トルク 10.17Nm(1.037kgf.m)/9,250rpm
燃料供給方式 フューエルインジェクション
始動方式 エレクトリックスターター
潤滑方式 ウェットサンプ
エンジンオイル容量 1.4ℓ
使用燃料 レギュラーガソリン
クラッチ形式 湿式多板
トランスミッション形式 5段リターン
ファイナルドライブ チェーン(428-130L)
1次/2次減速比 3.50/3.64
ギアレシオ 2.75/1.79/1.37/1.05/0.91
フレーム形式 セミダブルクレードル
キャスター/トレール 29°/103mm
サスペンション
 フロント:テレスコピックフォーク(φ35mm正立)
 リア:スイングアーム(ツインショック)
ブレーキ
 フロント:φ270mmシングルディスク / ピストンスライド3POTキャリパー(CBS)
 リア:φ250mmシングルディスク / 対向2POTキャリパー(CBS)
タイヤサイズ
 フロント:120/80-16
 リア:150/80-15
ホイールサイズ
 フロント:J16×MT2.75
 リア:J15×MT3.50
全長×全幅×全高 2,080mm×750mm×1,050mm
ホイールベース 1,425mm
最低地上高 175mm
シート高 710mm
車両総重量 165kg
燃料タンク容量 12.5ℓ
カラー マットブラック、ブライトブラック(光沢)、アイボリーホワイト
メーカー希望小売価格 539,000円 (消費税抜490,000円) ※アイボリーホワイトは+5,500円
記事が選択されていません

バズーカバイクのガンナーに97ccモデルが登場! ガンナー100|フェニックスエンジニアリング

タイの新興メーカー、フェニックスエンジニアリングが1台ずつ手作業で生産しているレジャーバイクがガンナーだ。日本人チューナーが監修しており、2021年1月にまず50cc版が上陸。そして9月から予約がスタートしたのが待望の100cc版だ。ロットごとに細かく改良が行われており、50の初期よりも格段に乗りやすくなっているという。100の国内入荷第1号車をさっそく試乗してみた。 REPORT●大屋雄一(OYA Yuichi) PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke) 取材協力●moto shop クロニクル(https://chronicle521.com/)

【検証結果】ホンダ CT125ハンターカブ ガソリン満タン→274kmでガス欠でした! 東海道ガス欠チャレンジ![Part04]

ワイルドかわいいルックスと本気で走れる高性能、どこにでも行けるタフネスぶりで話題沸騰のホンダCT125ハンターカブ。何をやってもヘタレなAFO RIDERタカハシの満タン使い切り東海道ワンウェイ・アタック、いよいよ涙のフィナーレ!! REPORT●AFO RIDER タカハシ(AFO RIDER Takahashi) PHOTO●高橋克也(KATSUYA Takahashi) ILLUSTRATION●高橋克也(KATSUYA Takahashi)

キーワードで検索する

著者プロフィール

大屋雄一 近影

大屋雄一

短大卒業と同時に二輪雑誌業界へ飛び込んで早30年以上。1996年にフリーランス宣言をしたモーターサイクル…