何が変わった、新型リード125。デザイン小変更&トランクライト追加で 王者PCXに勝てる要素はこんなにある!

107ccのリード・EXの後継モデルとして、2013年7月に発売されたのが「リード125」だ。12年目を迎えた今年は、外装の一部と車名ロゴを小変更し、ラゲッジボックス内にトランクライトを追加した。原付二種スクーター界の王者と言えば同じくホンダのPCXだが、それでもなおコンスタントに売れ続けているベーシックスクーターの魅力に迫ろう。

REPORT●大屋雄一(OYA Yuichi)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

ディテール解説

ヘッドライトとポジションランプはLED、ウインカーはフィラメント球だ。2025年モデルではハンドルカバーの意匠が変更されている。
テールランプ&ストップランプはLED、ナンバー灯はフィラメント球を採用する。車体側面のロゴは2025年モデルで変更された。
2種類のテクスチャーを使い分けることで上質な印象を付与したシート表皮。グラブバーを兼ねるリヤキャリアの積載荷重は3kgまで。
2025年モデルで新設されたLEDトランクライトは、メインスイッチを押したときやオフにしたとき(いずれも約20秒間)、スマートキーのアンサーバックスイッチを押したとき(約60秒間)に点灯する。なお、PCXにトランクライトはまだ採用されていない。
フロントインナーボックスのリッドはノブを引くと開く仕組みだ。500mlのペットボトルが入るほど内部は深く、上方にはUSB Type-Cコネクター(5V、3.0A)が設けられている。外には可倒式のコンビニフックあり。
燃料タンクリッドはメインスイッチをSEAT/FUELの位置まで回し、オープナースイッチのFUEL側を押すと開く。給油時間を短縮するため、ノズルガイドを兼ねた吹き返し防止プレートをフィラー内側に設けている。
指針式のスピードメーターと液晶ディスプレイで構成されるメーター。積算計、距離計、時計を切り替え表示するほか、エンジンオイルの交換時期を知らせる機能も。
リード125は2022年モデルからスマートキーを採用。アンサーバック機能やイモビライザー機能も搭載している。

ホンダ リード125(2025年モデル) 主要諸元

車名・型式 ホンダ・8BJ-JK12
全長(mm) 1,845
全幅(mm) 700
全高(mm) 1,130
軸距(mm) 1,275
最低地上高(mm) 140
シート高(mm) 760
車両重量(kg) 116
乗車定員(人) 2
燃料消費率(km/L)
 国土交通省届出値:定地燃費値(km/h) 53.0(60)〈2名乗車時〉
 WMTCモード値(クラス)49.3(クラス 1)〈1名乗車時〉
最小回転半径(m) 2.0
エンジン型式 JK12E
エンジン種類 水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
総排気量(cm3) 124
内径×行程(mm) 53.5×55.5
圧縮比 11.5:1
最高出力(kW[PS]/rpm) 8.3[11]/8,750
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 12[1.2]/5,250
始動方式 セルフ式
燃料供給装置形式 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
点火装置形式 フルトランジスタ式バッテリー点火
燃料タンク容量(L) 6.0
変速機形式 無段変速式(Vマチック)
タイヤ
 前 90/90-12 44J
 後 100/90-10 56J
ブレーキ形式
 前 油圧式ディスク
 後 機械式リーディング・トレーリング
懸架方式
 前 テレスコピック式
 後 ユニットスイング式
フレーム形式 アンダーボーン
製造国 ベトナム

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著者プロフィール

大屋雄一 近影

大屋雄一

短大卒業と同時に二輪雑誌業界へ飛び込んで早30年以上。1996年にフリーランス宣言をしたモーターサイクル…