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ドゥカティのスポーツクルーザー「XDiavel」がフルモデルチェンジを果たし、ボルゴ・パニガーレ工場で新型「XDiavel V4」の生産が開始された。初代Xディアベル誕生から10年目の節目となる新型は、MotoGP譲りの逆回転クランクシャフトを採用したV4グランツーリスモエンジンを搭載。最高出力168psのハイパフォーマンスと、クルーザーならではの低くリラックスしたライディングポジションを高次元で両立した究極のスポーツクルーザーだ。
MotoGP譲りのV4エンジン搭載、0-100km/hは3秒未満

XDiavel V4に搭載されるV4グランツーリスモエンジンは、カウンター・ローテーティング(逆回転)クランクシャフトをはじめとするMotoGP由来の最先端テクノロジーを採用。最高出力168ps、最大トルク128Nmを発揮し、低回転域からリニアなレスポンスと力強いトルクを提供する。
幅広の240/45リアタイヤと専用ギア比により、驚異的な加速性能を実現。0-100km/h加速はわずか3秒未満という、クルーザーの常識を覆すパフォーマンスを誇る。
車両重量229kg、モノコックフレーム、フルアジャスタブルサスペンション、ブレンボ製Stylema®キャリパーと330mm径ダブルディスクを組み合わせた高性能ブレーキシステムにより、クルーザーとは思えない俊敏性と卓越したダイナミクスを実現。あらゆる走行シーンで高い安全性と走る楽しさを提供する。
快適性と先進電子制御を両立
初代モデルから25mm長くなったリヤサスペンションのストロークと、最適化された厚みのあるシートにより、快適性が大幅に向上。パッセンジャーシートも幅30%増、長さ50%増、厚さ25mm増とゆとりある設計となり、標準装備のグラブハンドルとあわせて2人乗りでの快適性も格段に高められている。

ライダーをサポートする先進の電子制御システムも充実。コーナリング機能付きドゥカティ・トラクション・コントロール(DTC)、ドゥカティ・ウィリー・コントロール(DWC)、コーナリングABS、ローンチコントロール、ドゥカティ・クイック・シフト(DQS)2.0など、フルパッケージのエレクトロニクスを搭載。これらはバックライト付きハンドルバースイッチと、新設計の6.9インチTFTカラーディスプレイで直感的に操作できる。
さらにBluetooth接続によりスマートフォンとの連携も可能で、通話やメッセージの管理、音楽再生に加え、ドゥカティ・リンク・アプリを介したターン・バイ・ターン・ナビゲーションシステム(アクセサリー)も利用できる。
ドゥカティ史上初のレッドカラーのXディアベル
XDiavel V4は「バーニング・レッド」と「ブラック・ラヴァ」の2色のメタリックカラーを設定。ドゥカティのスポーツクルーザーとしては初となるレッドカラーは、従来のドゥカティ・レッドやレーシング・レッドとは異なる特別な色調となっている。一方、「ブラック・ラヴァ」は、クルーザーの伝統的な光沢ブラックに温かみのある色調を加え、XDiavel V4の洗練された個性を表現。両カラーとも炎を連想させる名称が、このバイクの感動的な走りを強調している。
カスタマイズの可能性も無限大
ドゥカティ・パフォーマンス・カタログには、XDiavel V4をカスタマイズするための豊富なアクセサリーをラインアップ。ライダーフットペグのセンターポジションキット、ハイシートとローシート、パッセンジャーバックレスト付きの48リットルセミリジッドケース(ボディ同色カバー付き)など、実用的なアイテムを多数用意。
さらに、チタニウム製4本出しエンドパイプを備えた認証済みサイレンサーや、パッセンジャーシートを取り外して装着するシングルシートテールピース、ビレットアルミニウム削り出しパーツ、カーボンファイバー製コンポーネント、鍛造ホイール、レッドまたはブラックのブレーキキャリパーなど、個性を際立たせるアイテムも充実している。
XDiavel V4は2025年5月からヨーロッパで販売を開始し、北米には6月、その他の国々には年内に順次導入される予定だ。