革新と快適性の融合|「Ninja 1100SX」が切り拓くスポーツツアラーの未来【大阪モーターサイクルショー2025】

カワサキは、「Ninja 1000SX」の新型を大阪モーターサイクルショー2025で公開した。展示されていたのは上級車種の「SE」である。

上級スポーツツアラーが刷新

カワサキは、「Ninja 1000SX」の新型を大阪モーターサイクルショー2025で公開した。展示されていたのは上級車種の「SE」である。

新型Ninja 1100SXは、カワサキが長年培ってきたスポーツネイキッドの伝統を継承しながらも、ツーリング性能と高い走行性能を両立させた究極のスポーツツアラーとして開発された。

従来モデルの攻めた走りと、ツーリング時に要求される快適性・安定性の双方を実現するため、徹底的なパーツの再設計と電子制御システムの刷新が施された。新型モデルは、ライダーにアグレッシブな走りと長距離走行時の安心感を同時に提供することを狙い、オンロードはもちろん、ワインディングや高速道路でも卓越したパフォーマンスを発揮する設計となっている。

進化したエンジンと圧倒的パフォーマンス

エンジンは948ccの水冷4ストローク並列4気筒DOHCユニットを採用。最高出力は約125PS、最大トルクは約98.6Nmという数値を叩き出し、低中速域から高回転域まで均一なパワーバンドを実現。従来のNinjaシリーズの伝統を踏襲しつつ、燃焼効率とレスポンスの向上を追求した結果、アクセルを捻るごとに鋭いスロットルレスポンスと余裕ある加速感を味わえるようになった。

エンジン内部の各部材は、剛性と軽量化の両立を図るために最新技術で設計され、排気音はスポーツ性と存在感を感じさせる洗練されたサウンドに仕上げられている。

軽快なシャシーと洗練されたデザイン

シャシーには高剛性軽量アルミフレームを採用し、フロントには倒立式フォーク、リアはモノショックによるサスペンション構成が採用されることで、路面からのフィードバックをダイレクトに伝えながらも安定感を確保。

デザイン面では、鋭角的なラインと立体的なボディワークが一体となり、スポーツネイキッドとしてのアグレッシブな印象を与える。ヘッドライトはLEDプロジェクターデザインを採用し、従来のモデル以上に存在感が強調されるとともに、走行中の視認性を向上。全体のスタイリングは、走る歓びと日常のツーリング時の快適性を両立させるための妥協のない設計思想が表現されている。

最先端の電子制御システムと快適装備

新型Ninja 1100SXは、ライダーの操作性と安全性を大幅に向上させるために、最新の電子制御システムを搭載。2モードのパワーモード、3段階のトラクションコントロール、さらにはライディングモードの切替機能が用意され、路面状況や走行シーンに応じた最適なセッティングが可能となる。

さらに、ABSやブレーキの制御システムは、Brembo製キャリパーと連動し、急ブレーキ時においても安定した制動力を発揮する。インストルメントパネルはフルカラーTFT液晶を採用し、各種走行データや設定状態を直感的に把握できるようになっている。Bluetooth連携を通じたスマートフォンとのシームレスな接続も実現し、利便性とエンターテインメント性を両立させる仕組みが特徴である。

次世代スポーツツアラーとしての挑戦と未来

Ninja 1100SXは、攻めのスポーツバイクと快適なツーリングマシンの融合を追求する中で、これまでにない新たなカテゴリーを切り拓く挑戦である。軽快なエンジンレスポンス、洗練されたシャーシ、そして先進の電子制御システムが一体となり、ライダーに極上の走行体験を提供する。

走りの楽しさだけでなく、長距離移動時の疲労軽減や安全性をも徹底的に考慮した設計は、日常の移動から週末のツーリングまで、あらゆるシーンでの使用に対応する万能性を示す。

革新と快適性が高次元で融合した新型Ninja 1100SXは、スポーツツアラーとしての新たなスタンダードを打ち立て、カワサキのブランド価値を更に高める存在となる。新たな時代の走りを求めるライダーにとって、このモデルはまさに理想的なパートナーであり、未来への挑戦と進化の象徴として市場に新たな風を吹き込むことだろう。

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