
3月21日(金)から3月23日(日)まで開催された第41回大阪モーターサイクルショーのホンダブースにおいて、新しい原付規格に対応した「スーパーカブLiteコンセプト」が発表された。

新しい原付の規格とは、2024年11月13日に国土交通省から発表された「道路運送車両法施行規則の一部を改正する省令の規定について」という改正の内容に基づき、2025年4月1日から「総排気量が0.050Lを超え0.125L以下であり、かつ、最高出力が4.0kW以下のものを第一種原付自転車に新たに追加します」というもの。これは2022年11月に施行された「令和2年排出ガス規制」により、現行の50ccではこの規制をパスすることができず、その対策として原付の規定が改定されたもの。簡単に言えば、排気量はこれまでの50cc以下から125cc以下に拡大されるが、出力はこれまでの原付(50cc)とほぼ同じになる。ナンバープレートは白となり、交通ルールもこれまで通り、最高速度は30km/h以下、二人乗りは禁止、大きな交差点では2段階右折が必要となる。
4月1日から新しい法律が施行されるものの、これまで新・原付の新型車両の発表はなかった。というのも排ガス規制が原付1種のみ3年間の猶予を与えられていたためで、おそらく11月までには各メーカーから新型車両の発表があるはずだ。そんな中、新・原付の第1号として発表されたのが、このスーパーカブLiteコンセプトだ。


スーパーカブ110をベースとしているので、タンデムステップが付いていないことを除けば見た目はほぼ同じ。エンジンもスーパーカブ110と同じ空冷4サイクル109cc単気筒OHCで、最高出力を4Kw(5.4ps)以下に抑えてある。あくまでコンセプトカートして発表となり、発売時期などは未定ということだが、近いうちに販売が開始されると思われる。すでにスクータータイプも開発中とのことなので、秋までには新・原付のラインナップが発表されるだろう。
