’92年まで生産の中免V4レーサー・ホンダVFR400R(NC30)。「BITO R&D」マグネシウムホイール・フルチタンマフラー・フロントブレーキで進化【東京モーターサイクルショー2025】

VFR750R(RC30)カラー、JB-POWERのマグネシウム鍛造ホイール「MAGTAN」、JB-POWERの強化型フロントブレーキを導入。
2025年3月28日(金)~30日(日)の3日間、東京ビッグサイトにて開催された国内最大級のモーターサイクルイベント「第52回 東京モーターサイクルショー」。バイクパーツブランド『JB-POWER』を展開する「BITO R&D(ビトーアールアンドディー)」ブースでは、水冷4ストV型4気筒エンジンを搭載したホンダ・VFR400R(NC30)のコンプリートマシンを展示。
PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
BITO R&D(ビトーアールアンドディー) http://www.jb-power.co.jp/

ホンダ VFR400R(NC30) BITO R&Dコンプリート

3代目となる「NC30」をベースに、1987年8月に発売されたVFR750R(RC30)と同様のカラーリングを実施。マフラーはJB-POWERのフルチタンを採用。
マグネシウム鍛造という製法で生み出された「MAGTAN」、4POTディスクローター、専用キャリパーサポート、ディスクローターなど、フロント周りをJB-POWERのパーツで徹底強化。
BITO R&Dが1995年より研究・開発し、1999年製品化に成功した「MAGTANホイール」を装着。アルミニウムよりもさらに軽い対アルミ比67%、約3分の2の軽さを実現。高強度を誇るマグネシウムの塊を、8000tプレスという巨大な油圧プレス機で温間鍛造。
フロントのホイール径はノーマル同寸の17インチ。リアのホイール径はノーマルの18インチから17インチに小径化。

ホンダ VFR400Rは1986年モデルから1992年モデルまで生産された、水冷4ストロークV型4気筒DOHC 4バルブ399ccエンジン搭載モデル。400ccモデルのメーカー自主規制MAX59馬力を誇った同車は、自動二輪中型免許(通称ちゅうめん/現在の普通自動二輪免許)ユーザーをターゲットにした、フルカウル装備の本格派レーサーレプリカだ。

写真は3代目となる「NC30」をベースに、1987年8月に発売されたVFR750R(RC30)と同様のカラーリングでドレスアップしたコンプリートマシン。

エンジンはノーマルをフルオーバーホール。消耗部品を交換し、可動部のバランスを調整するなど新車時の水準に復活。キャブレター、エアファンネル、マフラーの変更により、スムーズな吸排気を実現。

前後ホイールはJB-POWERのマグネシウム鍛造ホイール「MAGTAN」を導入。マグネシウムの鍛造という製法で生み出されたこのホイールは、超軽量かつ超高剛性を実現。精密かつ高度な削り出し技術により、優美なデザイン、適切なサイズ感、形状面での自由度を高めている。

BITO R&Dが1995年より研究・開発し、1999年製品化に成功した「MAGTAN」は、アルミニウムよりもさらに軽い対アルミ比67%、約3分の2の軽さを実現。高強度を誇るマグネシウムの塊を、8000tプレスという巨大な油圧プレス機で温間鍛造。リム部はスピニングにより温間圧延鍛造した後、高性能NC工作機を駆使して総削り出しによって仕上げるなど、最先端技術の枠を結集して製造されているのがポイント。

写真のコンプリートマシンは、フロントホイールをノーマルと同寸の17インチ。リアホイールをノーマルの18インチから17インチに小径化。フロントタイヤは120/60-17から120/70-17、リアタイヤは150/60-18から170/60-17に変更。フロントブレーキ周りはすべてJP-POWERで強化済み。

主要スペック

エンジン:ノーマル
マフラー:JB-POWER
キャブレター:JB-POWER/KEIHIN
エアファンネル:JB-POWER
ドライブスプロケット:サンスター
ドライブチェーン:D.I.D
フロントブレーキディスク:JB-POWER
フロントブレーキキャリパー:JB-POWER
フロントブレーキキャリパーブラケット:JB-POWER
フロントブレーキマスター:APレーシング
フロントフォークブリッジ:JB-POWER
ライディングステップ:JB-POWER
チェーンスライダー:JB-POWER
ブレーキホース:グッドリッヂ
ホイール:JB-POWER
リアショック:ナイトロン
タイヤ:ダンロップ
フロントアクスルシャフト:JB-POWER
リアスプロケット:サンスター

リアタイヤは150/60-18から170/60-17に小径化。タイヤ幅は150mmから170mmにワイド化。
フロントタイヤは120/60-17から120/70-17に変更し、扁平率を60%から70%にチェンジ。
マフラーはJB-POWERのフルチタン製を採用。エキゾーストパイプ部は数個のピースを溶接にて接続し、複雑なアールを形成。
JB-POWERのトップブリッジが導入されたハンドル周り。
カウル類などの外装類はノーマル。カラーリングのみ1987年8月に発売されたVFR750R(RC30)と同様にアレンジ。
BITO R&Dのブース。マグネシウムホイールなど、JB-POWERのパーツを各種展示。

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