進化したボクサーエンジンと軽量化されたシャシーがもたらす卓越した走行性能

BMW Motorradが欧州で発表した新型スポーツツアラー「R 1300 RS」は、従来のRSシリーズの特長を継承しつつ、さらなる進化を遂げている。

新開発の1,300ccボクサーエンジンは、145馬力(107kW)を7,750rpmで発揮し、最大トルクは149Nmを6,500rpmで達成。これは、BMWの量産ボクサーエンジンとして史上最強の出力を誇る。ボア径とストロークはそれぞれ106.5mmと73mmに設定され、前モデルのR 1250 RS(102.5mm×76mm)と比較して、ビッグボア・ショートストローク化が図られている。これにより、より鋭いレスポンスと高回転域での伸びやかな加速を実現している。
シャシーも全面的に刷新され、スチール製の新設計メインフレームとアルミ製リアフレームを採用。これにより、車体の剛性が向上し、重量配分の最適化が図られている。また、前後のサスペンションには、新開発の倒立式テレスコピックフォークとEVOパラレバーを採用し、ステアリング精度と走行安定性を高めている。新設計の17インチアルミキャストホイールは、従来モデルよりも1.4kg以上軽量化され、ハンドリングの向上に寄与している。
ライダー中心のエルゴノミクスと快適性の追求

R 1300 RSは、ライダーの快適性と操作性を重視した設計が施されている。ハンドルバー、フットレスト、シートの三角形配置を見直し、ライダーの着座位置を前方に移動。これにより、フロントセクションからのフィードバックが向上し、ダイナミックな走行時のコントロール性が高まっている。シートの高さと角度は調整可能で、個々のライダーに合わせたポジション設定が可能だ。
パッセンジャーの快適性も向上しており、シートの長さが延長され、足元のスペースが拡大。長距離ツーリングでも快適な乗車が可能となっている。シート高は標準で820mmに設定され、足つき性が向上。さらに、オプションで異なる高さのシートも用意されており、ライダーの体格や好みに応じた選択が可能だ。
先進技術と多彩なライディングモードがもたらす新たな体験

R 1300 RSには、標準で「Rain」「Road」「Eco」の3つのライディングモードが搭載されており、路面状況や走行スタイルに応じた設定が可能。オプションの「Riding Modes Pro」を選択すると、「Dynamic」「Dynamic Pro」の追加モードが利用でき、よりスポーティな走行が楽しめる。また、BMW ShiftCamテクノロジーにより、吸気バルブのタイミングとリフト量を可変制御し、効率的な燃焼とスムーズな出力特性を実現している。
新たに導入された「Automated Shift Assistant(ASA)」は、クラッチ操作を自動化し、マニュアルまたは自動変速の選択が可能。これにより、ライダーはシフト操作に煩わされることなく、走行に集中できる。さらに、オプションの「Dynamic Suspension Adjustment(DSA)」は、ダンピングとスプリングレートを動的に調整し、快適性とダイナミックなハンドリングを両立させている。
充実した装備と洗練されたデザインが融合

R 1300 RSは、標準でフルLEDヘッドライトを装備し、夜間の視認性を向上。オプションの「Headlight Pro」は、アダプティブヘッドライト機能を備え、走行状況に応じて照射範囲と明るさを自動調整。これにより、安全性と快適性がさらに高まっている。
カラーリングは、「レーシングブルーメタリック」「ブラックストームメタリック」「ライトホワイトユニ」「ブルックリングレーメタリック」の4色が用意され、ライダーの個性に合わせた選択が可能だ。また、オプションで電動ロック式のサイドケースやトップケース、USB-C充電ポート付きのタンクバッグなど、ツーリングに便利な装備も充実している。
新型BMW R 1300 RSは、スポーツツアラーとしての快適性と、スポーティな走行性能を高次元で融合させた一台。最新技術と洗練されたデザインで、モデルの価値を大幅に高めている。
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