目次
ディテール解説
外観デザインは基本的に共通。フロントマスクからリヤビューに至るまで、車体関係に大きな変更は無い、
フロントサスペンションは2012年モデルから長年培われたボトムリンク式からテレスコピックタイプに変更されている。インナーチューブがカバーリングされたフォークはリーディングアクスル式。チューブレスのバイアスタイヤはIRC製。シングルディスクブレーキはABS付き。NISSIN製1ピストンのピンスライド式油圧キャリパーが採用されている。
一見同じ様に見える空冷単気筒エンジンだが、よく見るとフィンデザイン他も従来モデルとは別物。クランクケースサイドカバーも一新されている。ボア・ストロークがさらにロングストローク化されている。
ほんの僅かに尻上がりにレイアウトされた右出し1本マフラー。ヒートガードも含めて総クロームメッキされている。
車体関係はほとんどが共通だが、ピリオンステップステーは一新された。より頑丈かつ上質な印象だ。
フラットバーの様に見えるハンドル。実はは黒いパイプバータイプのアップハンドルが内臓されている。ヘッドランプ部分から一体構造でカバーリングされたメーターパネルデザインと大型レッグシールドの装備がいかにもスーパーカブらしい個性を醸し出す。
周囲をクロームメッキリングで飾られたスピードメーター。アナログ表示のスピードメーターと丸型液晶表示が組み合わされている。デザインに変更は無いが、速度計の目盛りが青から黒に一新された。
前後共に踏み込み操作をする様にデザインされたシーソーペダル式のシフトレバーが、いかにもスーパーカブらしい。前に踏み込んでロー〜トップを経てニュートラルへ一巡する4速ロータリー式ミッションを採用。ただし走行中は4速トップからニュートラルが出る事が無い様、独自のストッパー機構が採用され操作はリターン式となる。
全体的なフォルムはスーパーカブそのものだが、クロームメッキパーツの多用や塗装の美しさ等、そこかしこに上質な仕上がりを披露している。
主要諸元
スーパーカブ C125 車名・型式:ホンダ・8BJ-JA58 全長(mm):1,915 全幅(mm):720 全高(mm):1,000 軸距(mm):1,245 最低地上高(mm):125 シート高(mm):780 車両重量(kg):110 乗車定員(人):2 燃料消費率(km/L):70.0(60km/h)〈2名乗車時〉 WMTCモード値(km/L):68.8〈1名乗車時〉 最小回転半径(m):2.0 エンジン型式:JA58E エンジン種類:空冷4ストロークOHC単気筒 総排気量(cm³):123 内径×行程(mm):50.0 × 63.1 圧縮比:10.0 最高出力(kW[PS]/rpm):7.2[9.8]/7,500 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):10[1.0]/6,250 燃料供給装置形式:電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉 始動方式:セルフ式 点火装置形式:フルトランジスタ式バッテリー点火 バッテリー容量:12V-3.5Ah(10HR)[YTZ5S] 潤滑方式:圧送飛沫併用式 潤滑オイル容量(L):1 燃料タンク容量(L):3.7 クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング式 変速機形式:常時噛合式4段リターン 変速比: 1速 2.500 2速 1.550 3速 1.150 4速 0.923 減速比(1次 / 2次):3.428 / 2.500 キャスター角(度):26° 30´ トレール量(mm):71 タイヤ(前/後):70/90-17M/C 38P(チューブレス) / 80/90-17M/C 50P(チューブレス) ブレーキ形式(前/後):油圧式ディスク(ABS)/ 機械式リーディング・トレーリング 懸架方式(前/後):テレスコピック式 / スイングアーム式 フレーム形式:バックボーン 製造国:タイ
試乗後の一言!
優雅な仕上がりを披露したC125。その乗り味に、より大人びた雰囲気がプラスされていた。