【15万円+税】国内メーカーよりも安い50ccスクーターをお探しなら、SYM Orbit III 50です。

2019年12月に日本市場への復活デビューを果たしたSYM。その第一弾として投入されたのがこのOrbit Ⅲだ。基本的に共通車体を持つ125と50の2機種があるが、先ずは市街地で50㏄モデルに試乗した。

REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)


※2020年4月25日に掲載した記事を再編集したものです。
価格や諸元、カラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

ディテール解説

フロントノーズに大きくデザインされた異形ヘッドランプレンズ。光源は一般的な12Vの35/35W電球を採用。
5点支持のシングルディスクローターはφ226mm。2ピストンの油圧キャリパーはピンスライド式だ。装着タイヤは中国産のCST(チェンシン)製だ。
ご覧の通りキックペダル付き。バッテリートラブルがあってもキック始動できるのはありがたい。稼動頻度の少ないユーザーでも安心して使える。
右サイドで斜めにレイアウトされた容量の大きなマフラーが印象的。排出ガス規制はユーロ4をクリアしている。
ユニットスイング方式のリヤサスペンションは、左側片支持タイプ。ダブルピッチスプリングを採用したモノショックユニットはセット荷重調節できる。リヤブレーキはφ110mmのドラム式だ。
それぞれのスイッチ位置が明確に区別されたハンドル左側部。下から順にホーンスイッチ、プッシュキャンセル式ウインカースイッチ。そしてシーソー式ディマースイッチは、下側を押し込む事でパッシングライトスイッチとしても機能する。
右側のハンドルスイッチはエンジン始動用のセルスタータースイッチのみ。
125モデルと共通デザインのメーターだが、スピードメーターの目盛りは50専用になっている。フルスケール80km/hで内側にはマイル表示もある。
サイズ、ボリューム共に十分な大きさがあるダブルシート。グラブバーはメインスタンドを掛ける時にも活用できる。
前ヒンジのシートを開とご覧の通り。シート下のメットインスペースは、かなりゆとりのある収納力を発揮する。
例外もあるがジェットやフルフェイスも収納可能。さらにその後方にも収納スペースが余っている。
収納スペース後方右端にはUSBの電源ソケットが標準装備されている。スマホの充電等に活用できるわけだ。
膝前のレッグシールド左内側に燃料給油口がある。キー操作で単独開閉できる使い勝手はなかなか心地よい。
スチール製ハンドグリップはシンプルなデザインだが、車体の取り回しや、荷物積載時のバンジーフック代わり等、便利に使える。テールライトは12V21/5Wの電球が使われている。

主要諸元

型番:XE05W1-EU
全長:1915mm
全幅:680mm
全高:1125mm
ホイールベース:1290mm
シート高:765mm
車両重量:110kg

エンジン型式:空冷4ストローク、SOHC 2バルブ、単気筒
排気量:49.5cc
ボア・ストローク:37×46mm
燃料供給システム:ECS
最大出力:2.6kw/7500rpm
最大トルク:3.4Nm/6500rpm
クラッチ:自動遠心式
変速機形式:C.V.T (Vベルト自動無段変速)
始動方式:セルフスターター/キック
燃費:38.5km/L
燃料タンク容量:5.7L

サスペンション(前/後):テレスコピック式/ユニットスイング式
ブレーキ形式(前/輪)::油圧ディスク/ドラム
タイヤサイズ(前/輪):110/70-12 /120/70-12

生産国:中国

ライダープロフィール

近田茂

元モト・ライダー誌の創刊スタッフ編集部員を経てフリーランスに。約36年の時を経てモーターファン バイクスのライターへ。ツーリングも含め、常にオーナー気分でじっくりと乗り込んだ上での記事作成に努めている。

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…