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EICMA(ミラノショー)2019において、イタリアのバイクブランド「イタルジェット」は新型の「Dragster(ドラッグスター)」を世界初公開。1998年に登場した旧型モデルのデザインを継承しつつ、過激度をさらにヒートアップさせた個性的なフォルムに、「一刻も早い市販化を!」との声が、世界中で一気に高まった。
2021年11月23日にイタリアで開幕したバイクの展示会「EICMA(ミラノショー)」では、コロナ渦で発売が伸びていたドラッグスター125/200のデリバリーを、2021年12月に開始すると発表。日本仕様の発売もようやくスタートした。
まずは特徴をザックリと解説
ドラッグスター125/200の特徴といえば、レーシングモデルでも繁用される「インディペンデント・ステアリング・システム( I.S.S.)」と、アルミニウムの新しい「フロントシングルアーム」などの斬新な機構を導入していること。I.S.S.はイタリアのPAIOLI(パイオリ)製油圧式ショックアブソーバーの組み合わせにより、車両のフロントエンドに最適なブレーキがかかり、 ノーズダイブを最小限に抑制。 フロントエンドへの負荷伝達がなく、最適なブレーキングアクションを獲得している。
押し歩き時、試しにフロントブレーキを掛けてみる。すると、正立型フロントフォークや、倒立型フロントフォークのような、フロント部の沈み(ノーズダイブ)がない。ただし、フットボード部にあるPAIOLI(パイオリ)製油圧式ショックアブソーバーはきちんと作動。この現象は、通常のバイクに乗り慣れた人にとっては、何とも不思議な感覚だろう。
ドラッグスターは水冷4ストローク単気筒DOHC 4バルブエンジンを搭載。排気量は125(124cc)と200(181cc)の2タイプ。吸気系にはMagneti Marelli 電子噴射を導入し、最大出力は125が12.5hp(9.2kW)/9500rpm、200が17.5hp(12.9kW) /8000rpmを発揮するのが特徴だ。
上記の事項を実走行にて体感すべく、下記のモトチャンネルTVでは、ドラッグスター200の限界サーキット試乗を敢行。走行性能はもちろん、細部のつくり、独特のサスペンションの動き等々、ミニバイクを知り尽くした「月刊モトチャンプ」ならではの目線で、徹底的に検証した。
・DOHCエンジンの特徴やパワー&トルク感、実際の排気音
・ピッチングしない=沈まない、まるで四輪車のような独特のフロントサスペンションの動き
・リヤブレーキを主体で乗ったら、乗り味がまた異なる不思議なサスペンション
・強力なストッピングパワーを誇るブレーキ特性
・フレームや足周り各部の剛性感
・コーナリング特性
・シーケンシャル式ウインカーなど各部の操作性
等々、動画で分かりやすく詳細に解説。これまでに体験したことのないハンドリングって?……ズバリ、要必見です!