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ヨーロッパで鍛えられた余裕ある走り
空冷4スト単気筒エンジンは排気量168.9㏄。高めの回転で遠心クラッチが繋がり、スムーズに加速していきます。最高出力は約12PSほどですが、非力さは感じません。余裕を持って発進し、速度が上がってからも安定感があります。クルマの流れが速い欧州の道路交通でも、難なく走れるよう設計されているのでしょう。
前後サスペンションはカッチリと硬めで、ナヨナヨと動くのではなく踏ん張りの効く味付け。段差でバタついても収まりがはやく、スチールモノコックボディの車体は平然としています。旋回時にツッコミ気味でコーナーに進入しても足まわりが堪えてくれ、ピレリ製ANGEL SCOOTERも剛性とグリップ力を兼ね備え、頼りになります。
落ち着いたハンドリングと出力特性で、忙しないストップ&ゴーの繰り返しより、あの映画で観たように姿勢を正して、リラックスして悠然と走ると心地よく、堂々とした気分です。
50と125はリヤが片持ち式サスペンションなのに対し、200はツインショックで安定性を高めています。軽二輪枠なので高速道路も走行可能で、首都高など都市高速ではクルージングもこなしてくれるでしょう。
見た目重視かと思いきや、走りの性能も疎かにされていません。オシャレに、ビシバシ走りたい人にうってつけのイタリアンスクーターです。