車重400kg超、サイドスタンドを跳ね上げるのが大変でした。/ハーレーダビッドソン・ロードグライドリミテッド

ハーレーダビッドソンを象徴するモデルのひとつがこれ。同社のフラッグシップだったFLH系の流れを継いでいる。今はツーリングにカテゴライズされているが、なんと7機種もの豊富なバリエーションを揃え、その中で最高峰に君臨する超プレミアムモデルである。

REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
取材協力●HARLEY-DAVIDSON JAPAN

※2020年3月24日に掲載した記事を再編集したものです。
価格や諸元、カラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

ディテール解説

ハーレーダビッドソン・ロードグライドリミテッド
モダンなフロントマスク。デュアルヘッドライトはLED式。ハンドル部までカバーするカウルとクリアスクリーンのマッチング。中間のエア導入ダクトにはシャッターが採用されていて、開閉できる。
ハーレーダビッドソン・ロードグライドリミテッド
堀の深いフロントフェンダー・デザインにもハーレーダビッドソンらしさが感じられる。ブロントブレーキは油圧ダブルディスクで、ブレンボ製キャリパーは対向4ピストンタイプだ。
ハーレーダビッドソン・ロードグライドリミテッド
ミルウォーキーエイト114エンジンを搭載。横置き45度Vツインで、114は排気量を表している。アメリカの表記でキュービックインチの事。馴染みの単位で表すと1868ccである。左右バンパーには大きなレッグシールドが装備されている。
ハーレーダビッドソン・ロードグライドリミテッド
車体両サイドの低い所でストレートに伸ばされたロングマフラーが、何とも落ち着きある風格を醸し出している。
ハーレーダビッドソン・ロードグライドリミテッド
手前に絞り込まれたアップハンドルを装備。走行中の操舵フィーリングは驚くほど軽い。キーでロックすればイグニッションスイッチは固定できる。給油口直後にインカムや音声入力制御用ヘッドセット用のコネクターがある。もちろんブルートゥース接続にも対応している。
ハーレーダビッドソン・ロードグライドリミテッド
ハンドル左側スイッチはライトやホーン、左ウインカー等の基本操作を担う。その他、音声入力起動スイッチ。右下はクルーズコントロール。左下のジョイスティックは液晶ディスプレイ上で各種制御選択できる。グリップヒーターも標準装備。
ハーレーダビッドソン・ロードグライドリミテッド
基本的なシーソースイッチは左右対称デザイン。ハザード、エンジンキルスイッチ。始動用スタータースイッチ。そして右用ウインカースイッチやオーディオコントロールがある。
ハーレーダビッドソン・ロードグライドリミテッド
ゴージャスな丸型4蓮メーターは全てアナログ表示。左上から燃料計、速度計、回転計、電圧計だ。液晶ディスプレイの上は走行風を導入できる吹き出し口で、ちょうど顔に心地よい風があたる。寒ければシャットアウトもできる。
ハーレーダビッドソン・ロードグライドリミテッド
スピードメーターより上の特等席にセットされたカラー液晶ディスプレイ。インフォテーメントシステムが導入され、スマホとの連携もOK。アップルのCar Play にも対応しているので、グーグル等のナビゲーションも活用でる、しかもタッチパネルが採用されているので、扱いやすい。
ハーレーダビッドソン・ロードグライドリミテッド
ハーレーダビッドソン・ロードグライドリミテッド
むしろ後席に着座して見たくなる。二人旅では大切なゲストの為の席。十分に寛いでもらうに相応しい贅沢で快適な乗り心地が楽しめる。
ハーレーダビッドソン・ロードグライドリミテッド
腰の両脇には前方に向けて大きなオーディオースピーカーが標準装備されている。左脇にはインカム用のコネクターも装備する。
ハーレーダビッドソン・ロードグライドリミテッド
大型のトップケースは左ヒンジで開く方式。ヘルメット2個を並べて入れても余裕タップリ。
ハーレーダビッドソン・ロードグライドリミテッド
右前方寄りの角には12Vのアクセサリー電源も装備されている。スマホの充電等、様々な用途に活用できる。
ハーレーダビッドソン・ロードグライドリミテッド
低い位置までカバーされる堀の深いリヤフェンダーを始め、左右パニアのデザインも基本的なイメージは古くからあまり変わっていない。

主要諸元

エンジン:Twin-Cooled™ Milwaukee-Eight®114
ボア・ストローク:102mm×114mm
排気量:1,868cc
圧縮比:10.5:1
フュエルシステム:電子シーケンシャルポートフュエルインジェクション(ESPFI)
エキゾースト:クロームデュアルエキゾースト (4インチのツーリングマフラーとツーリングマフラーシールド付き)

全長:2,595mm
シート高:735mm
最低地上高:130mm
レイク(度):26
トレール:170mm
ホイールベース:1,625mm

フロントタイヤ:BW 130/70B-18 63H
リアタイヤ:BW 180/55B-18 80H
燃料容量:22.7 L
オイルタンク容量:4.7 L
出荷時重量:407kg
車両重量:423kg

最大トルク:164Nm /3,000rpm

リーンアングル(右/左):31.9/ 31.8度

プライマリードライブ:チェーン
ギヤ比 :34/46
総減速比(1速):9.593
総減速比(2速):6.650
総減速比(3速):4.938
総減速比(4速):4.000
総減速比(5速):3.407
総減速比(6速):2.875

ホイール(前/後):スライサーIIクリアーコートアルミキャスト/ スライサーIIクリアーコートアルミキャスト
ブレーキ(前/後):対向4ピストンキャリパー/ 対向4ピストンキャリパー

ライダープロフィール

ハーレーダビッドソン・ロードグライドリミテッド
近田茂
元モト・ライダー誌の創刊スタッフ編集部員を経てフリーランスに。約36年の時を経てモーターファン バイクスのライターへ。ツーリングも含め、常にオーナーの気持ちになった上での記事作成に努めている。

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…