目次
ディテール解説
スッキリと仕上げられたフロントマスク・デザインからは先進的な雰囲気が漂う。ライン状に光るデイタイムランニングライトの上側がロービーム、下がハイビーム用のLED式ヘッドライトが組み込まれている。
倒立式フロントフォークはφ43mmのSHOWA(日立Astemo株式会社)製SFF-BP(Separate Function Fork-Big Piston)を採用。ラジアルマウントされた油圧キャリパーはNISSIN(日立Astemo株式会社)製の対向4ピストン式。フローティングマウントされたダブルディスクはφ310mmを装着。
基本的にはCRF1100Lアフリカツインと共通の水冷OHC4バルブ直(並)列2気筒を搭載。動弁系は吸気側が直打式、排気側にはローラーロッカーアームを介すユニカム式が採用されている。
NT1100用に専用設計された右出しのアップマフラー。エンジン・シリンダーの前方に出された2本のエキゾーストパイプはクランクケース右下で集合している。CRF1100Lアフリカツインよりアップの傾斜は緩く、低い位置に設定されいる。
プロリンク式のリアサスペンション。モノショックのトップ左側にあるダイヤルを回すとプリロード調節ができる。強弱は約35段調節が可能。最弱の0を起点に右へ7クリック回したところが標準位置。
リヤブレーキは、φ256mmのリジッドローターに1ポットピンスライド式の油圧キャリパーを採用。写真ではマフラーに隠れている。下に見える機械式キャリパーはサイドブレーキ用。装着タイヤはメッツラーのROADTEC 01。
ラバーマウントされた黒いパイプバーハンドルはアルミテーパータイプ。フロントフォークトップエンドの左側でスプリングのプリロード調節ができる。(調節作業には車載工具に含まれるBFRアジャスターを使用する)
2階建てデザインのインストルメントパネル。上は6.5インチサイズのインタッチパネル式TFTフルカラー液晶マルチインフォメーションディスプレイを採用。Apple Car PlayやAndroid Autoにも対応。スマホやインカムとの連携(接続)利用ができる。メーター左に12V、右にUSBの電源ソケットが装備されている。
スッキリとスマートなフィニッシュと共に、しっかりと堅牢なイメージを醸すリヤキャリア。タンデム時のグラブバーやトップボックス装着にも対応している。
主要諸元
NT1100
車名・型式:ホンダ・8BL-SC84
全長(mm):2,240
全幅(mm):865
全高(mm):1,360(スクリーン最上位置1,525)
軸距(mm):1,535
最低地上高(mm):173
シート高(mm):820
車両重量(kg):248
乗車定員(人):2
燃料消費率(km/L):30.5(60km/h)〈2名乗車時〉
WMTCモード値(km/L):19.3〈1名乗車時〉
最小回転半径(m):2.8
エンジン型式:SC84E
エンジン種類:水冷4ストロークOHC(ユニカム)4バルブ直列2気筒
総排気量(㎤):1,082
内径×行程(mm):92.0×81.4
圧縮比:10.1:1
最高出力(kW[PS]/rpm):75[102]/7,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):104[10.6]/6,250
燃料供給装置形式:電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
始動方式:セルフ式
点火装置形式:フルトランジスタ式バッテリー点火
バッテリー:YTZ14S [12V-11,2Ah(10HR)]
潤滑方式:圧送飛沫併用式
潤滑油量(L):5.2(交換時:4.0)
燃料タンク容量(L):20(無鉛レギュラーガソリン)
クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング式
変速機形式:電子式6段変速(DCT)
変速比:
1速 2.562
2速 1.761
3速 1.375
4速 1.133
5速 0.972
6速 0.882
減速比(1次/2次):1.863/2,500
キャスター角(度):26゜30′
トレール量(mm):108
タイヤ(前/後):120/70ZR-17M/C(58W) / 180/55ZR-17M/C(73W)
ブレーキ形式(前/後):油圧式ダブルディスク / 油圧式ディスク
懸架方式(前/後):テレスコピック式 / スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式:セミダブルクレードル
試乗後の一言!
欲張りな私は、“なんでシートヒーターが無いの”?とは思ったが、快適な乗り味は文句無しの出来ばえ。