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中古の2スト50ccスクーターは予算10万円でお釣りがくる!
私が住んでいる地域は、東京都というのは名ばかりで(?)、豊かな自然に囲まれており、我が家の軒先には毎年ツバメが巣を作り、庭先ではオオカマキリやらアオダイショウ、ヒガシニホントカゲが気ままに過ごしている。
ご近所周辺のマイカー事情は、一家に一台ではなく、一人一台である。……が、我が家はクルマが一台のみ。ライフスタイル的にクルマを1台増やすほどではないが、ときどきは不便を感じていた。
必要なのは5〜10km圏内をカバーできる移動手段。そこで出番となるのが原付バイクである。
私が求めるバイクの条件は、
・排気量125cc以下 (任意保険は自動車に付帯するファミリーバイク特約で済ませたい) ・2ストエンジン (エンジンがパワフル&車体が軽い) ・スクーター (アクセル一つで楽して乗りたい) ・おとなしい車体デザイン (アラフォーなもので派手なのはちょっと)
「軽い」と「速い」で選んだJOGアプリオ
バイクを買うと他人に伝えたくなるものだが、車種名を告げても相手の反応は以下のような感じでイマイチ。
「何? どんなバイク?」「今さらアプリオ?なんで」というのが大半だ。
私に言わせると、みんな分かっていない。
令和時代を迎えた今、選ぶべきは中古の2ストスクーターなのだということを。
特筆したいのは、車体の軽さとエンジンパワーのアドバンテージだ。現行モデルのJOGが最高出力4.5PSに対して車重は78kg。一方のアプリオは最高出力6.3PSに対して車重は70kg。パワーウエイトレシオ(単位馬力あたりの重量)で比較すると前者が17.33kg/PS、後者は11.11kg/PSと、アプリオのほうが加速性能に優れていて、8kgの車重の違いも圧倒的な取り回しの差となっている。
一方の燃費性能に関しては現行の現行JOGに分がある(JOG80km/L、アプリオ62km/L ※ともに定地燃費)。
上記に加えて、アプリオを含むJOGシリーズやライブDioといったかつて一世を風靡したスクーターたちは、現在でもチューニングパーツが手に入る。すなわち快速&激速に改造することも容易いということも、購入を決めた大きな理由でもある。
19年落ちの中古スクーターって実際どうなの?
実際に購入した車両がこちら。
「夏まで乗っていたので、調子はそんなに悪くない」という前オーナーの言葉通り、始動性も良好。
オドメーターは2888.6kmで、おそらく1周回っているとのことで1万3000kmくらい
バッテリーとタイヤも新品だったのもうれしいポイントでしたが、タイヤサイズは純正(前後80/90-10)よりも大きい90/90-10。
その他の状態は以下のような感じで、年式相応……なのかな。
今後はチューニングにも着手予定
駆動系をセッティングしたり、ボアアップしたり、キャブレターも大口径化……
今後は、このJOGアプリオを教材に、令和時代に楽しむ2ストチューンナップの模様をお届けしていきます。
諸元
型式/エンジン型式:BB-SA11J/A113E 全長/全幅/全高 :1,615mm×630mm×1,000mm シート高 :715mm 軸間距離 :1,135mm 最低地上高 :85mm 乾燥重量/装備重量:65kg/70kg 舗装平坦路燃費:62.0km/L(30km/h) 原動機種類 :空冷2サイクルクランク室リードバルブ 気筒数配列 :単気筒 総排気量:49cm3 内径×行程 :40.0×39.2 mm 圧縮比:7.2:1 最高出力:4.6kW(6.3PS)/7,000r/min) 最大トルク:6.6N・m (0.67kgf・m)/6,500r/min 始動方式 :セル・キック併用式 潤滑方式 :分離油滑式 オイルタンク容量:0.8リットル 燃料タンク容量:6.0リットル キャブレター形式 :Y14P 点火方式 :C.D.I式 バッテリー容量/型式:12V、2.5AH(10H)/GT4B-5(MF) 1次減速比/2次減速比 :3.692/3.230 クラッチ形式 :乾式内拡重錘式、コイルスプリング 変速機形式 :Vベルト式無段変速 変速比 :2.493~0.789 フレーム形式 :バックボーン(パイプ) キャスター/トレール :24°00′/69mm タイヤサイズ (前/後):80/90-10 34J/80/90-10 34J(前後チューブレス) ブレーキ形式 (前/後):ドラム/ドラム 懸架方式 (前/後):テレスコピック/ユニットスイング ヘッドライト:12V.35W/36.5W (ハロゲン)