ハンターカブ×キャンプは相性良し!東京モーターサイクルショーは新作キャンプギアだらけでした。

3年ぶりに開催された東京モーターサイクルショー。熱かったのは国内外の新型車だけじゃない! この2年の間にコロナ禍の影響でアウトドアがブームとなり、それを受けて各社が続々とオリジナルのキャンプギアを投入してきたのだ。アプローチはさまざまだが、全てに共通するのはライダーに寄り添った商品であること。筆者が「これは!」と感じた商品をピックアップして紹介しよう。

REPORT&PHOTO●大屋雄一(OYA Yuichi)

約20年ぶりにオリジナルのテントを発売するラフ&ロード

今年で創業40周年を迎えるラフ&ロード。1月に「ラフ&ロードアウトドア」という新ブランドを立ち上げ、その第1弾としてオリジナルのテント、シュラフ、グランドシートをリリースした。ご存じの方も多いと思うが、同社は’90年代までテントなどをラインナップしていたので、アウトドア業界への参入は新規ではなく復活という表現が相応しい。新発売のテントはフライ、フロアシートとも耐水圧4,000mmというハイスペックな生地を使用。さらにアルミポールを使用し、前後2か所に出入り口を設けながら、21,780円という買い求めやすい価格を実現している。ちなみにチラッと見えているローチェアは参考出品とのこと。
左からラフツーリングテント(21,780円)、ラフダウンシュラフ600FP(14,080円)、グランドシート(1,650円)だ。どれも収納サイズがコンパクトになるように設計されている。
青森県のサンライズエンジニアリングで生産されるマニアックな焚き火ギア「フェニックスライズ」の取り扱いもスタート。美しい仕上げとギミックで所有欲を刺激されるはず。

デイトナがいよいよオリジナルのドーム型テントをお披露目

コロナ禍以前の2018年、老舗アウトドアブランド「ogawa」とコラボしてツーリングテントST-Ⅱ(46,200円)を発売したデイトナアウトドアサプライ。今年ついにオリジナル企画のドーム型テントをリリースする運びに。価格はST-Ⅱよりも大幅に安い31,900円で、付属品を含んでの重量は3.9kgを公称。発売は5月中旬を予定しているとのことだ。
後ろ側にも出入り口が設けられているので通気量を調整しやすく、また荷物を置けるだけのスペースがあるので便利だ。カラーはグレー系で、どんなシチュエーションにも似合う。
参考として展示されていたヘンリービギンズのバッグ各種。ナイロン系のバッグは圧倒的に黒が多いので、こうしたカラー展開はコーディネートを楽しみたい人にとって朗報だ。

フラッグシップがキャンプ向けのライディングギアを投入

スポーティかつ機能性に優れたライディングギアを多数ラインナップするフラッグシップも、アウトドアテイストのウエアをリリースする。そのきっかけとなったのは、2年前に発売したタクティカルライディングブーツ。これの売れ行きが好調だったことから、本格的に参入することを決めたという。キャンプツーリングでは少しでも荷物を減らしたいという要望が多いことから、そのまま着続けられるルックスと機能性を盛り込んでいるのが特徴。リフレイムジャケット(29,480円)は拡張性に優れるウェビングを配し、リフレイムパンツ(19,500円)は難燃性の生地を使用。グローブは手のひら側に牛革スエード生地を使用して耐熱性を高めるなど、新規参入ならではの工夫が光る。
これがタクティカルライディングブーツ(18,480円)。筆者もテストさせてもらったことがあるが、このハードな見た目にして履き心地がソフトで歩きやすく、しかも軽いのだ。
今夏発売予定のカリュウドサイドバッグ(14,960円)。ウェビングが多数あることからも分かるように拡張性が高く、またバッグ自体がスクエア形状なので使い勝手は良さそう。

ほかにもいろいろ、このジャンルはますます面白くなる!

老舗ハンドルカバーメーカーのマルト(大久保製作所)がサイドバッグを5月中旬にリリースする。容量は10ℓで、一般的なサイドバッグステーのあるバイクなら取り付け可能だ。
このサイドバッグ、6色展開(!)というのがポイント。車体だけでなくハンドルカバーとのカラーコーディネートもできるなど、映えを意識したチャレンジは歓迎したいところ。
オリジナルブランド「K3」を展開するキジマは、キャンプ向きの小物を多数展示していた。
K3のタクティカルサイドバッグ(8,580円)は4色展開で、下段はLサイズ(12,100円)だ。
ロングライド(ベルギー)のヘリテージコレクション。ワックスコットンと良質なレザーで作られており、使うほどに味わいが増していく。ネオクラ系のユーザーに人気だという。
モトフィズ(タナックス)の新製品はスポルトシートバッグ2(11,000円)とユーロシートバッグ2(13,200円)の2種類。どちらもサイドフラップにバックルが隠れるのが特徴だ。

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著者プロフィール

大屋雄一 近影

大屋雄一

短大卒業と同時に二輪雑誌業界へ飛び込んで早30年以上。1996年にフリーランス宣言をしたモーターサイクル…