最高出力12.2psはライバル160ccスクーターより控えめ。なのに発進加速がメチャいい感じ!|SYM・JET14 200試乗レポート

台湾のSYM(エス・ワイ・エム)のラインナップにおいて、中核を成すスクーター群がJETシリーズだ。その中でも2017年に登場し、前後14インチタイヤを履くローホイールスクーターの「JET14」が欧州市場で人気が高いという。かつては125ccモデルが日本でも販売されていたが、現在は169ccの「200」のみが流通している。果たしてその実力やいかに。

REPORT●大屋雄一(OYA Yuichi)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
取材協力●SYMジャパン(http://www.sym-jp.com/)

ディテール解説

排気量168.9cc、わずかにショートストロークの空冷SOHC2バルブ単気筒を搭載。最高出力は12.2psで、同社のJET X 125の12.6psより少ないが、最大トルクでは1.0Nm上回っている。
バーグラフ式のタコメーターと燃料計を備えるLCDディスプレイ。時計が常時表示されるので通勤通学時に重宝する。積算計/距離計を切り替えるボタンは画面下部にレイアウト。
ブレーキは前後ともディスクを採用。125は前後連動式だが、200は前後にABSを導入する。
キャリパーはフロントがピンスライド片押し式2ピストン。リヤは対向式2ピストンを採用。
ヘッドライトは夜間走行時も安心なLEDを採用。ウインカーはオレンジのフィラメント球。
3Dデザインのコンビネーションランプ。ブレーキランプにLEDを採用して被視認性を向上。
シート下にはフルフェイスのヘルメットが収納可能。その後方に燃料タンクを配置する。
左の小物入れの中にUSBクイックチャージ2.0ポートあり。便利なコンビニフックも備える。

SYM JET14 200 主要諸元

全長 1990mm
全幅 730mm
全高 1075mm/1115mm(バイザー)
シート高 770mm
軸距(ホイールベース) 1350mm
車両重量 ---kg
エンジン形式 空冷4ストローク、SOHC2バルブ、単気筒
ボア×ストローク φ61×57.8mm
排気量 169cc
最大出力 9kw(12.2ps)/7500rpm
最大トルク 12.5N.m/6000rpm
燃費 34.5km/ℓ
始動方式 エレクトリカルスターター
フロントショックアブソーバー テレスコピックフォーク
リヤショックアブソーバー ダブルスイング
クラッチタイプ 遠心クラッチ
変速機形式 CVT
フロントタイヤ 100/90-14
リアタイヤ 110/80-14
フロントブレーキ ディスク式 (直径260mm)+ABS
リアブレーキ ディスク式 (直径220mm)+ABS
燃料タンク容量 7.5ℓ
生産国 中国

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著者プロフィール

大屋雄一 近影

大屋雄一

短大卒業と同時に二輪雑誌業界へ飛び込んで早30年以上。1996年にフリーランス宣言をしたモーターサイクル…