気軽に走れる、ハーレーダビッドソンの975ccモデル、テイストハーレーダビッドソンNIGHTSTER試乗

ハーレーダビッドソン期待の新星、“ナイトスター”の店頭デリバリーが始まる。販売開始を記念して5月14〜29日迄、全国の正規ディーラーで公道試乗のチャンスも用意された「NIGHTSTER デビューフェア」が開催される。スポーツスター伝統のスタイリングと新エンジンの融合具合は如何に? 今回はフェアに先駆けた報道試乗会に参加した。

REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO● 安井 宏充(YASUI Hiromitsu)/ 近田 茂(CHIKATA Shigeru)
取材協力●HARLEY-DAVIDSON JAPAN

ディテール解説

全てLED式の灯火類は丸型デザインを採用。ブラックのミニカウル装備もユニークなアクセントになっている。フロントフォークはφ41mmサイズのSHOWA製。

サイドウォールにブランド名が描かれたダンロップ製D401Fを装着。フローティングマウントされたシングルディスクローターにはブレンボ製対向4ピストンタイプの油圧キャリパーを採用。

水冷60度横置きVツインのRevolution Max 975Tエンジンがリジッドマウントされている。

クランクケース後部で2本のエキゾーストパイプが集合する2into1右出しストレートのブラックマフラー。

駆動方法はベルト式。オーソドックスなリヤサスペンションは、角断面スチール製スイングアームに2本のショックを採用。プリロード調節は無段階式。

シングルディスクブレーキにはブレンボ製1ピストンのピンスライド式油圧キャリパーを装備。

バーエンドミラーを装備したパイプバーハンドル。

ハンドル左側スイッチはシンプル。下はウインカー、中断のシーソースイッチはホーンとマルチファンクション・ディスプレイの切り替え用。上段にあるのが、ディマー及びパッシングライトスイッチ。
上のボタンがエンジン始動用のスタータースイッチ、その外側にあるリングスイッチはイグニッション。スマートキーを身につけて操作するとON/OFFできる。左手前はハザード、右はモード切り替えとトラクションコントロールスイッチ、

シンプルなアナログ表示式のφ102mm丸型シングルメーターを採用。下部に見える多機能LCD(液晶)ディスプレイは回転計表示も選べる。

標準装備のシングルシート。
左サイドカバー部にあるキーロックを解錠すると、シートは左ヒンジで横に開く。中央に見えるのが給油口。

写真はタンデム用オプションパーツを搭載。乗車定員は2名登録される。

テールビューは伝統的スポーツスターの雰囲気を醸している。

主要諸元

エンジン:Revolution™ Max 975T
ボア・ストローク(mm):97×66
排気量(cc):975
圧縮比:12.1:1
フュエルシステム:電子シーケンシャルポートフュエルインジェクション(ESPFI)
エキゾースト:キャタライザー搭載2 into 1

全長(mm):2,250
シート高(mm):705
最低地上高(mm):110
レイク(度):30
トレール(mm):137
ホイールベース(mm):1,545
リーンアングル(左/右・度):32/32

タイヤ(前/後): 100/90-19 57H/150/80B-16 77H(バイアスブラックウォール)
燃料容量(L):11.7
オイルタンク容量(L):4.5
出荷時重量(kg):211
車両重量(kg):221

最高出力(kW/rpm):66(89HP)/7,500
最大トルク(Nm/rpm):95/5,750
燃料消費率(km/L):19.6

リーンアングル(度・右/左):32/ 32

プライマリードライブ:ギア
ギヤ比 :49/89
 総減速比(全体)1速:12.21
 総減速比(全体)2速:9.022
 総減速比(全体)3速:6.994
 総減速比(全体)4速:5.641
 総減速比(全体)5速:4.731
 総減速比(全体)6速:4.131

ホイール(前/後):アルミキャスト、サテンブラック
ブレーキ(前/後):油圧シングルディスク

試乗後の一言!

こいつに乗ると、何だか不思議と“自由”が感じられる。

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…